30話 ページ32
『うーん…これは困ったなぁ…
私、そんなに暇じゃないというか…』
「お願い、しますっ！！！」
『えぇ…？
そもそも日向くん宮城にいるじゃん』
「はっ…！！
れ、連絡先！！！連絡先ください！！」
『いや、うん…
連絡先は別にいいんだけど…
勉強を教える時間があるほど暇じゃない、というか…？』
休憩時間。
ここ数日で格段とレベルアップした私のタオルを畳む技術。
それを一人で披露していると、日向くんが飛んできた。
目を輝かせて
「だ、だって…！！
また赤点とって合宿行けなくなったらと思うと…」
『いや、そうなる前に勉強しろよ？』
「お、おれは…！！
影山だけが合宿に行けることになったら…！！
辛いんです！！！」
『…えぇ…』
そう言って、ジャンプしながら私の肩を揺らしてくる。
そんな彼の声を聞いて、黒髪の男の子が怒鳴りながら近づいてきた。
「あぁ？んだと日向ボケェ！！」
「だってそーだろ！？」
『いや、…あの、私を挟んで話さないで…？』
そんな私を遠巻きに見ていた、烏野の三年生が二人を回収に来る。
銀髪、の優しそうな顔の男の人。
声をかけられているのに日向くんと影山くんは動く気配もない。
「いや〜うちのバカがすみませんね
ほらー、ふたりとも行くぞ」
「俺よりお前のほうが馬鹿だ！！」
「馬鹿って言ったほうが馬鹿だボケ！！」
体育館に響き渡る声。
誰か助けてくれ、と烏野のほうを見ても、
ハゲと背の高い人が爆笑しているだけだ。
『しつこい、無理、ウザい、単細胞』
「えぇ！？Aさん〜！！」
お願いお願い！と日向くんは肩を揺らす。
しかもいつの間にか、影山くんまで私にお願いしてくる。
そろそろ本当にどうしようか、と揺られていると、
二人の肩に、手が置かれた。
「お前ら…他校のマネージャーに迷惑かけてんじゃないよ…」
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小桜(プロフ) - 音駒編も面白かったです……！ (2021年11月11日 21時) (
レス) @page39 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 面白かったです…！ (2020年11月4日 23時) (レス) id: 92da2ec8b0 (このIDを非表示/違反報告)
小梅 - 面白い！更新頑張ってください！続き楽しみに待ってますw (2020年5月13日 1時) (レス) id: 309e6a70eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: e8e2407efe (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - イチゴいちさん» コメントありがとうございます！可愛い研磨くんに癒やされちゃってください〜！ (2020年4月15日 19時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍原
| 作成日時：2020年3月22日 17時
