思い出しかない高校時代に戻ってたとかウケるんですけど【音駒高校】

29話 ページ31

『ほいほいほい！！
やっちゃん！ほいぱーす！』


「ひえっ！？は、はいっ！！！」



沢山のおにぎりが机の上を滑っていく。
それを受け止め、丁寧に机に並べるやっちゃん。

朝ごはんはおにぎり2個とヨーグルトとバナナ。
近くのスーパーで、人数分を購入。

朝、マネージャーである私達は必死に机に並べていた。



『あ、先輩、梟谷ってここもですか？』


「うん！そ〜だよ〜」


『おっけーで…ちょっ！？それ選手用ですよ！？
食べちゃだめです！！』



なぜかおにぎりを頬張っている先輩。
呆れながらもひたすらヨーグルトを並べていると、
ぞろぞろと選手が降りてきた。



「おはよーございます！！Aさん！！
聞いてください、あの後俺めっちゃ頑張ったんですよ！
英語！！」


『お！おはよー灰羽くん！
偉いねぇ、じゃあ朝ごはんのときに私に説明してー』


「お安い御用ですよ！！」



そう言って、おにぎりー！！と叫びながら席についた。
かわいいな、おい

おにぎりを並べ終え、ゴミ袋を設置してマネージャーの席につく。
うん、可愛い女の子に囲まれながらの朝食…



『はっ…！！今私はハーレム系ゲームの主人公なのでは…！？』


「…？はーれむ？」


『やっちゃん、このたくあんをあげよう！
あーん！』



るんるんしながらやっちゃんの口にたくあんを突っ込んだ。

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