思い出しかない高校時代に戻ってたとかウケるんですけど【音駒高校】

18話 ページ20

「てことなんだ…
頼めるか…？」


『…無理です』



「なんでだぁぁぁあ！！」と、叫び声が響くのは
男子バレーボール部の部室。

孤爪くんに引っ張られてついたのはここだった。
何があるのか、と身構えたが、そこにはこの前の二人の三年生がいて。

プラスで、他の人も何人かいた。

そして、黒尾さんにお願い事をされたわけだが、



『ごめんなさい、私夏休みはやることが…』


「1週間！！1週間だけだから！」


『…黒尾さん、1週間もあれば沢山のことが終わるんですよ？
それに、宿題は自分でやるものであって…
灰羽くんのためにもならないですよ…』


「ぐぬっ…正論…
じゃじゃあ！この前みたいに教えてやってくれ！」



とまぁこんな感じだ。
バレーボール部は、毎年夏に他校を含めた合宿を行うらしい。

練習はもちろん、試合も行うため合宿中は体力がもたない。

その為、毎年大量に出される夏休みの課題は、
事前に終わらせておくことが大切…なのだが。


灰羽くんは、全くできていないそうで。
合宿まで残りわずか、この短期間で終わらすのは無理。

となると、意地でも合宿中に終わらせるしかない。


なので、私に臨時のマネージャー兼家庭教師として
合宿に参加してほしい、とのこと。

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