思い出しかない高校時代に戻ってたとかウケるんですけど【音駒高校】

16話 ページ18

「研磨が…クラスの女子と話してるよ…！」


「大人になったなぁ…研磨…」



そんな言葉をかけてくる3年生に対して、
ウザい、と一言吐く孤爪くん。

クロ、と親しげに呼ばれている三年生は
なんとも胡散臭そうな…顔をしている。

大人びている、ような。



「いや〜中村さん、ウチの研磨と仲良くしてくれて
ありがとね」


『い、いやいや！
むしろ仲良くしてもらってます！』



ほろり、と涙がでるふりをする黒尾さん。
それに悪ノリする夜久さん。

バレー部って、もっとギスギスしているかと思っていたけど、
だいぶ楽しそうな雰囲気。


例えるなら、私の職場みたい。


まぁ、期限前はピリピリしているけれど



「…中村、ここわかんない」


『んー？どこ？』



私を頼ってくれるようになった彼を、
弟のように可愛がりたくなる精神年齢おばさんの私だった。

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