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胡散臭ぇ… ページ4

目が覚めると体中の痛みは和らいでいて知らないベッドに寝ていた。

「っ!?此処は何処い“っ“〜〜〜!」

勢いよく起き上がった瞬間激痛が走り声にならない叫びをあげる。
すると少し笑いを含んだ男の人の声が聞こえた。

「元気が良くていいねぇ。大丈夫だよ少年。此処は中立地帯の闇医院だからね。そう慌て無くてもいいよ」

「……アンタは?」

にこにこと胡散臭い笑みを浮かべて言う男に訊く。すると男は苦笑して言う。

「こらこら。先ずは御礼を言うべきでは無いかね少年?それに自分から名乗るのが礼儀だよ?」

「……助けてくれてありがとよ。俺は桐崎Aだ。ほらよ?答えたんだからアンタも名乗れよ」

渋々答えてやるとにっこりと笑って男が言う。

「私は森鴎外。此処で闇医者をやっている者だよ」

「うわぁ…胡散臭ぇ…」

「辛辣だね君!?」

ついつい本音を溢すと森さんがそう驚きの声をあげた。
俺はそれを無視しつつ眉を潜めて訊く。

「なぁ、何で俺はみてぇな汚い餓鬼を助けたんだよ?」

「ふむ、一つ言うならば君の生きたいと言う声が聞こえたからだね。それだけだよ」

そう森さんが言った答えに舌打ちをする。

「チッ…また勝手に発動しやがったか…」

「……何の事だい?」

俺の呟きに反応した森さんにうんざりする。
俺は変な詮索をされる前に寝るのが得策だろうと思い布団に潜り寝ようとした。その瞬間いきなり扉が開く音がして元気な少女の怒った声が部屋に響いた。

「リンタロウ!ケーキが無いの!何処にあるの?」

「エリスちゃん御免ね?実は今日はたまたま少年を拾ってしまってねぇ。それで買えなかったのだよ」

そうデレデレと答える森さんに内心引いて会話に耳を傾ける。すると少女の足音が近付いて来たかと思うと俺の布団を取り言った。

「あら!この子異能力を持ってるわよリンタロウ!」

「へぇ?それは興味深いねぇ?」

ギラリと怪しく光った目を見て俺は引き吊った笑みを浮かべる。
おいおい、嘘だろ…
折角バレねぇようにしようと思ったのによ…

人を信じるってこんなにも難しいんだな…→←泥水をすすってでも生きてやる!


【桐崎君にとっての周りの印象】

乱歩:唯一異能で一度自分の事を忘れた筈なのに覚えてくれた人物。推理だけで自分との関係を割り出した乱歩の事は本当に凄いと尊敬している。


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那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 倉の中の石さん» ありがとうございます!思惑通りに暗い過去と思って頂けてついガッツポーズを仕掛けました(笑)続編頑張りますね!! (2019年7月8日 0時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです。こんなに自然な暗い過去は久しぶりに見ました。続編も頑張ってください。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 鶴さん» 読んで頂きありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@スマホ使用不可で低浮上中(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!まだ推敲中ですががんばりますね!! (2019年7月5日 20時) (レス) id: a29dbc7b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那戯田沢 亜須 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月19日 20時

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