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はじめまして……? ページ16

俺が働き始めて数ヶ月だった頃。患者の治療も慣れてきた頃だった。あの人と出会ったのは……

「その年でもう御息女が?」

「まさか。それなら尚更こんな所に連れてきてませんよ」

薬品の入った箱を運んでいたらそんな会話が診察室から聞こえて苦笑いする。
……何やってんだよ森さん。てか知らない人の声だな?
そう思って俺は前を通る時に少しだけ診察室を覗いた。
すると着物を着た森さんと同い年位の男の人と目が合った。

「はじめまして……?」

「あぁ……はじめまして?」

「ふっぶふっ……A君なんで疑問形なのっっ……福沢殿もっっ」

とりあえず見つかったし挨拶をする。疑問形なのは気にしないで欲しい。
て言うか。

「森さん。ツボ浅過ぎないか?」

「確かにそうだな」

「いや、だって二人とも疑問形で挨拶するからっっ」

笑い続ける森さんを呆れた目で見たあと男の人と顔を見合わせる。
この人眼光鋭くてちょっと怖そうだけど森さんが普通に喋ってるし大丈夫な人なんだろなぁ。あ、そう言えば今日は護衛の人が来るって言ってたしこの人か。
そう考えに行き着いた俺は薬品の入った箱を下ろして頭を下げる。

「桐崎Aって言います。胡散臭い人でしょうが森さんをよろしくお願いします」

「私は福沢諭吉だ。任せろ桐崎」

「ちょっと!?A君!?福沢殿!?何を言ってるんだい!?それだと私がダメな人間みたいじゃないか!」

そう講義する森さんを俺はジト目で見て言う。

「ロリコンで俺に患者とかの治療を回すのが多くなったダメな人間は何処のどいつですか?」

「だって君もう一人前の医者じゃない!私がやるのと変わらないじゃない!」

「……確かにダメな人間だな……」

「福沢殿!?」

否定せず俺を一人前の医者という森さんの言葉に少し嬉しいと内心思いつつ俺はもう一度福沢さんに言う。

「そういう事なんでよろしくお願いします」

「わかった」

この出会いが長く、そして俺の未来へと続くとこの時の俺は思いもしなかった。




───
福沢さんキタ──ヽ('∀')ノ──!!

ギィ……バタン→←思ってしまった


【桐崎君にとっての周りの印象】

乱歩:唯一異能で一度自分の事を忘れた筈なのに覚えてくれた人物。推理だけで自分との関係を割り出した乱歩の事は本当に凄いと尊敬している。


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那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 倉の中の石さん» ありがとうございます!思惑通りに暗い過去と思って頂けてついガッツポーズを仕掛けました(笑)続編頑張りますね!! (2019年7月8日 0時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです。こんなに自然な暗い過去は久しぶりに見ました。続編も頑張ってください。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 鶴さん» 読んで頂きありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@スマホ使用不可で低浮上中(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!まだ推敲中ですががんばりますね!! (2019年7月5日 20時) (レス) id: a29dbc7b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那戯田沢 亜須 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月19日 20時

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