喧嘩するほど...? ページ36
両耳に指を一本ずつ突っ込んで露骨に鬱陶しいそうにこちらを睨む沖田。
まだ心臓がうるさくて深呼吸をするがどうにも収まりそうにない。
「病室で騒ぐんじゃねぇよ雌豚。」
勉強を教えに来てとすがりついてから数日経って
久しぶりに会うこの野郎に、さっきまで会いたいなんて思った私自身に腹が立った。
「あぁん?誰が豚だこら。ん?もっぺん言ってみろ、テメーもこの部屋の患者様にしてやるよ!」
「へー、そんな体で俺をやろうなんざ百年はえー。返り討ちにしてやってもいいぜ」
上等だこらァァァ!と叫んで包帯のせいで重くなった足を沖田に向けて振り上げた。
この足結構硬いんだぜ。包帯だからってなめんなよ。
にやりと笑った私は布団に足がもつれてそのまま床へと落下。
「おっと...」
落ちたのは沖田の腕の中で。
ひょろっこいと思いきや意外にもたくましい腕をしている。
だが知っているか、人間には反射というものがあってだな...。
思わず私は女の子から出たとは思えない叫びと押しで相手から離れる。
「だからでっけー声出すなっての」
机の上に土方君に押し付けられたお茶を置きながら椅子に腰掛ける。
まさか来るなんて思ってなかったと内心焦りつつ沖田を横目で見た。
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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年5月3日 18時