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雲間がとおあまりみっつ ページ13
拙い、そういうのが正しい気がするこの手紙
文脈もあまりなっていなければ、平仮名ばかりのその一枚
いつ誰がどんなことを思ってこれを入れたのかわからないがなんとも言えない薄気味悪さが漂っていた
なんだよこれ、ずっと見てるって。ずっと一緒って。これ入れたやつ頭おかしいでしょ。
いや、そもそもおかしくなるくらい知能が追いついていない可能性もあるかもな。
漢字も殆ど書けてないし。
た、確かに…。
どちらにしてもあまりいい気なものではない
自分はそういう趣味もそういうことにも興味がないのだから
迷惑極まりない
何はどうあれ、こういうのは無視で大丈夫ですよ。
全くだから見なくていいって言ったのに…。
ごめんて、ラブレターとか久しぶりに見たからつい…
だからって人のを開けんなよ。
でも気をつけろよA。
もし本当におかしいやつだったらお前…。
こんな自分に執心な人なんていないと思う、でもまぁ、もし万が一が来たらその時は、急所でもやって逃げようか
そんな時は一生ないと思うけど
そんなことを考えながら何やら真面目な顔でこちらを見る先輩と友達に笑って返せば、心配そうにしながらも後をついてくる
まぁ、大丈夫っすよ。
そう言って本降りになる雨の中傘をさして帰路に着いた
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作者名：あげのり | 作成日時：2022年5月21日 20時
