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｢失礼致します。｣
ふむ、どうやら私達が最後のようですね。
｢遅れて申し訳ございません。教師の方はまだいらしていないようなのでセーフ、でしょうか?｣
｢多分、『せえふ』であるな。｣
｢神崎くん、"せえふ"ではなく"セーフ"です。それに、席も前後のようですよ。｣
家の関係であまり片仮名に触れていなかったのでしょうか?どうも発音が危なっかしいです。
｢やはり、かたかなの発音は難しいのである…………｣
｢そのうちなれますよ。それにしても、遅いですねぇ。何かあったのでしょうか?｣
｢ねぇ、アンタ入学式で挨拶してたやつ?｣
｢ええ。桔梗Aと申します。貴方の名は?｣
｢ん〜?俺?俺は朔間凛月。気軽に凛月ってよんでね〜。よろしく、き〜くん｣
き〜くんですか。あだ名なるものをつけられたのは、はじめてなのでなんだかこそばゆいですね。
今まで、まともに友がいませんでしたから。
｢よろしくお願いいたします。凛月さん。｣
｢はいはーい。ホームルーム始めるぞ〜。まず、俺は佐賀美陣。お前らの担任だ。まぁ、ゆる〜く行こうぜ｣
これは、また、ものすごくフランクな方ですね。佐賀美陣、確か10年程前が全盛期だでしたっけ。曰く伝説のアイドルだとか。
｢んじゃ、とりあえず自己紹介しろ〜。番号順な｣
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｢俺は衣更真緒!マンガ読んだりするのが好きだ。よろしくな!｣
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｢乙狩アドニスだ。異国出身で世話をかけるかもしれない。よろしく頼む。｣
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｢我は神崎颯馬である!腰の刀は政府から許可を得ての帯刀であるがゆえ見逃してもらえればありがたい!よろしくお頼み申す!｣
｢私は桔梗Aと申します。勉強でわからないことがあればぜひ私に。これからよろしくお願いいたします。｣
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、
｢ふぁ〜ぁ。ん、俺は朔間凛月一応留年してるからアンタ達より１個上ね。よろしく｣
、
、
｢僕は遊木真!機械とかいじるのが得意かな。よろしくね!｣
なかなかに個性的な人達なのですね。それにしても、凛月さんが留年している。というのには驚きました。言われれば納得はしますけども。さて、このホームルームが終われば渉さんのところへいかなければ。確か教室が……………
｢２年A組｣
｢どうかしたの?｣
｢いいえ。ただ、このあとが楽しみだな、と｣
｢ふぅん。ま、俺には関係ないけど｣
｢んじゃ、今日のホームルーム終了｣
渉さん急に行ったら驚くでしょうか?
｢桔梗殿!どこへいかれるのであるか?｣
｢私の愛する人の所、ですよ。｣
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作者名：月うさぎ | 作成日時：2022年1月5日 13時
