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振り返った時の祐也くんの目は、本気だった。
殺意…ってものを感じた気がする。
少しだけ、怖い
そう思いながら 必死に祐也くんについて行っていると
公園に着いたのか ベンチに座った。
…何か、話さなきゃ
「 あ、あの人綺麗………んっ 」
思ってもないことを言おうとした時
それを言わせないように、唇を塞がれた。
「 ...んあ、っ 」
余裕がなさそうな、祐也くんの顔
「 ...どうした、の 」
そっと膝の上の手を握ると
手「 Aは俺のこと怖いと思う?嫌?」
ついさっき、私がしていたような悩みを
逆に祐也くんが打ち明けてきた。
「 嫌じゃないよ… 」
そう、なんでも私優先なのは嬉しい。
いつも 嫌なことは絶対にしないところも好き。
だけど
「 ごめんね、怖いってちょっと思っちゃった 」
嘘はつけない。
殺すとか、そういうワードは少し苦手
手「 分かってる、言いたくないけどさ 」
黙る祐也くんが言いたいその先も
なんだか分かる気がする
手「 Aのことになると、腹立って
大袈裟なんかじゃなくて 殺したくなる 」
「 ...うん 」
手「 言えないって約束ができない
そんな俺だと嫌いになる?」
彼はきっと、私に嫌われることを恐れてる
随分 ぞっこんみたいだ
自分で言うのもあれだけど。笑
少しだけ微笑んで
不安げな顔に近づけ キスをした。
「 怖くても、好き。」
手「 ...え 」
「 変なのかな?私 」
結局 何をしてても変わらない気持ちは
好きってことだから。
手「 …A、好き 」
不安そうな祐也くんよりも、こうやって
煩いほど 愛してくれる方がよっぽどいい。
手「 さっき言えなかったけど、Aは誰よりもいい女性だから 」
「 ふふ。本当?」
手「 当たり前 」
初めて弱々しい祐也くんを見たけど
いつもの調子に戻っちゃった。笑
手「 またああやって女が絡んでくることもあると思うけど、気にしないで 」
「 できるかな?」
手「 なんで?」
「 例え、話してるだけでも嫌だもん 」
私も十分嫉妬深いからね。
ただその後 やっぱり殺しとけば…って言った祐也くんは秘密。
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葵ゆき - 1つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います。で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです!ありがとうございます〜!!(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です!!続編楽しみにしています!!これからも応援してます! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです(^_^)! (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。(^_^) (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真子 | 作成日時:2018年8月13日 2時