53話【簡単な脱出方法】 ページ14
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座っていたソファーから立ち上がり、部屋の中心に立つ。刃物が仕込んである指輪で、指を少し切る
溢れ出す血。それを口紅様に、唇に塗り、小さく呪文をかける
「White one, red one, blue one, your lips lipstick. The place mentioned from his mouth and the place will go out will be my graveyard(白いもの、赤いもの、青いもの、貴女の淡い口紅。其方の口から述べられる場所は、出づれ私の墓場となるだろう)」
ふわりと風が周りに起こる。少しして、目を開けてみれば
其処は何処かの部屋の一室ではなく。見覚えのある楼閣の前だった
「一先ず、脱出成功かのう」
楼閣を一度見て、ふらりとそのまま跡にする。もう、彼処には用はないから
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「Hey!ルシア!良い子にして…いない!!」
部屋を見渡せば、先刻まで座っていた筈の愛しい女性がいない。気配の欠片も無く、もう出て行ってしまったのが分かる
「わぁん!!ルシアァァア!!何処行っちゃった「五月蝿いよ」ゴスッ
痛い!そう云って後頭部を抑え、しゃがみ込むマーク。後ろを向けば
「ジョン!」
54話【誰にも会いたくない、関わりたくない】→←52話【時々フとした瞬間に、殺意が芽生える時がある】
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月23日 23時) (レス) id: 60bdb0c3c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロネーロ | 作成日時:2018年7月23日 23時