推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰弐拾陸の型 ページ26

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Aside



あの一瞬で何が起こったかというと、


〜



私は少し早めに着いたので戦闘を見ている。
童磨もこちらには気付いていない。



それ程余裕が無いのだろう。




ふふ、私の継子だもん。強いでしょ？って言いたい！！！




『(あっ、目線のフェイク…。)』


うまく騙せてる。


でも童磨も負けじと血鬼術で対抗する。





そういえば、
カナエちゃんに童磨の頸は斬れるのかな？

力が足りないかもしれない…でも優秀だし…。




兎に角この一撃でカナエちゃんが死ぬことは間違いない。



助けよう。


童磨の血鬼術を斬り裂き、早く逃げてと意味を込めて童磨を遠くに蹴り飛ばす。




ごめんね！これしかできない！




童「！！！！(Aちゃん？)」




その隙にカナエちゃんも抱え込み、傷を治す。



〜




これが一連の流れ。




し「良かった…良かったぁ…姉さんっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ




『良かったね。』




カナエ「……っ。どうして助けたの？」





『え？』





カナエ「あの鬼は頸を斬られて死んでいたかもしれないじゃない！

私が頸を斬ることによって殺害方法がわかるのに…！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ




綺麗な瞳から涙が溢れている。




し「姉さん…なんてこと言ってるの…？」




『カナエちゃん。』




カナエ「……っ…ううっ…」




『泣かないで、カナエちゃん…。』




カナエ「だって…このせいで、また被害者が…っ私達のような苦しい想いをする人が…っ！」





『……確かに逃したことは惜しいよ…。


でもね、鬼の殺害方法を確かめるためにカナエちゃんが死ぬなんて、おかしいでしょう。


命はそんなことの為にあるんじゃない。』




カナエ「それは…っ！」




『それにカナエちゃんは柱だよ。鬼殺隊の重要な戦力となる。

柱が欠けてしまえば、鬼殺隊が安定しなくなる。』




カナエ「……ごめんなさい…。」





『謝らないで…？
カナエちゃんのその気持ちはとっても大切だからね。

これからも柱として人々を守ること。いい？』




カナエ「うん…ありがとう、Aちゃん…。」




『ふふ、さ、帰ろう？』




カナエ「ええ！」




『しのぶちゃんは早く泣き止んで？』




し「泣いてないです！」




カナエ「嘘、泣いてるじゃない。うふふ。」




し「泣いてません！！」




救済成功だ。

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