二十話 ページ21
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インターハイ予選が間も無く近づいてくる。
夜の外出が危ないということで、少し練習が早く切り上げられる。
そのため、時間を無駄にしないようにみんな取り組んでいた。
『清水先輩!例のもの、もうすぐお披露目できますね!』
清「うん、みんな喜んでくれるといいな」
『清水先輩の一言もあれば、みんな頑張れますよ、特に三年の先輩方と二年二人は!』
清水先輩が、埃のかぶった横断幕を見つけ、綺麗にしたいという言葉を聞いた時鼻血が出そうだった。
照れたように、私も全力で応援したいと言った。女でも惚れてしまう破壊力。
あの先輩方がどんな反応するか楽しみだ
どんな顔をするのかなーなんてニヤニヤしながらボールを集めていると、開いている入り口に人影が見えた。
か「あ!藤咲様!」
ニコッと笑いながらジョウロをもつ中村かなさんの姿があった。
その隣には、焦った表情の中村君もいる。
山「あれ?中村さんだ。ってか藤咲様?」
声の聞こえた山口君は、ドアの方に近づいて来て私のツッコミを代弁してくれた
か「ご、ごめんなさい!つい!」
『いやいや、ついで藤咲様なんて呼ばないでしょう!』
月「・・・何?中村さんに様呼ばわりさせてんの?何目指してるの君」
『ちょっと変な事言わないでよ!別に何も目指してない!』
めんどくさくなる前に勢いよく否定する。
か「本当ごめんなさい!」
中「すみません藤咲さんお邪魔しちゃって」
二人は恒例の90度お辞儀をすると、走ってどっかへいってしまった。
最近のモヤモヤの要因であるあの二人。もう少し関われば、何か答えは見えてくるのかも。
まあそのモヤモヤは一度置いといて、
『ねえ、あの中村かなさんって私のファン?』
月「は?自意識過剰すぎない?」
『いやだって!藤咲様だよ藤咲様!』
ふざけて藤咲様、なんて呼ばれることはあるけど、あんな真面目に藤咲様なんて言われるの初めてだ。
でも、不思議と抵抗はなかったのはなんなんだろう。
もしかして無意識に私、様づきて呼ばれたいと思ってる?
え、ヤダヤダ!何それそんなキャラじゃない私!
影「おい月島山口!次お前らサーブだぞ!」
月「おっと王様がお怒りだ。行くよ山口」
山「そうだねツッキー!」
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ルカ - 伊達工にわ勝ちましたよ? (2020年8月29日 8時) (レス) id: 5379f25137 (このIDを非表示/違反報告)
総陽♪(プロフ) - ぽんさん» 本当ですか?なんか申し訳なさすぎるくらいな駄作だなと思って書いてますので、そう言っていただけてすごく励みになります!ありがとうございます! (2020年4月12日 19時) (レス) id: d63e5bf6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 今一番好きな作品です!!クロスオーバー作品の中で1番大好きです!! 更新楽しみに待ってます!! (2020年4月12日 17時) (レス) id: f440fc37e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:総陽♪ | 作成日時:2020年4月5日 13時