十九話 ページ20
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心がモヤモヤする。
なにか忘れているような、何か心に穴が開いたような不思議な感覚。
授業を聞いているフリをし、色々と考えてみた。
さっきの中村君だってそう。あの子を見たとき、なんとなく変な感じがした。
今思い返せば、あの夜、出会った男性もそう。
鬼(？)を捕獲(？)していた男の人の雰囲気が今になって忘れられない。
あの瞬間は何も感じなかったけど、考えれば考えるほど少し懐かしさを覚える感覚が残る
『あ・・・』
黒板から目を離し、窓の外をみる。すると
ヒラヒラと飛んでいる蝶々がちょうどこちらに向かって来ていた。
青い空が背景となって、普通のモンシロチョウがすごく綺麗に見える。
まっすぐと私の方へ飛んで来て、教室に入り込んだ。
私の頭の上をヒラヒラとまい、静かに肩へ降りてくる
谷「ふふ。懐かれてるね」
後ろの席に座る友人の仁花がクスクスと笑ってる
教壇に立つ先生も私の肩の蝶に気づき、競書を口元に隠して笑っている。
先生、隠せてないから。
少しすると満足したのか、蝶はヒラヒラと離れ、窓の外へ飛んで行った。
その光景を見てさらにモヤモヤする心にいよいよ私は首をかしげたくなった。
一体どうしたんだ自分。
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部活中、キャプテンと私は武田先生に呼ばれた。一応あの夜のことに関して警察から連絡があったらしい。何も手がかりはなく、とりあえず夜の外出は控えてくださいとのことだったらしい。
鬼の噂は、今学校で広まってはいる、でも信じない人の方が多い。目撃者はほんの少数だ。
お父さんとお母さんが生きてれば・・・何か気休めの魔除け的なものを地域に配布できたかもしれない。
私は、神社の詳しいお仕事については知らない。
基本的に、境内の掃除、お客さんの案内。メインの仕事としては、年に一度、藤の花の前でまずい液体を飲み干し、地域の安全を祈るための舞を踊ることだけだ。
もっと、色々学んでおけばよかったな。厄除けの儀式とか。そうしたら、ちょっとは役に立てたかもしれないのに。
西「おいA！何しけた顔してんだ！」
田「お？元気ないのか？俺たちの練習に混ざるか？」
『別に、考え事してただけですよ！練習はご遠慮しておきます』
相変わらずの二人の先輩の絡みを今回は華麗にスルーする。
とりあえず、できることはなんでもやってみよう
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ルカ - 伊達工にわ勝ちましたよ？ (2020年8月29日 8時) (
レス) id: 5379f25137 (このIDを非表示/違反報告)
総陽♪(プロフ) - ぽんさん» 本当ですか？なんか申し訳なさすぎるくらいな駄作だなと思って書いてますので、そう言っていただけてすごく励みになります！ありがとうございます！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: d63e5bf6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 今一番好きな作品です!!クロスオーバー作品の中で1番大好きです!! 更新楽しみに待ってます！！ (2020年4月12日 17時) (レス) id: f440fc37e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：総陽♪ | 作成日時：2020年4月5日 13時
