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「はぁ……重い」


今は入学式の準備をしている。

重いというのはパイプ椅子だ。

どんだけ並べればいいのさ。

体育館の中を見渡せば綺麗に並べられた椅子で半分は普通に埋まっていた。

外にもう帰っている3年生も見かける。

いいなぁ。

私はチラッと外を見ながらそんなことを思う。


「帰りたい。疲れた」


そんなことをぼやいていると夏帆が話しかけてきた。


「ねぇねぇ。吹部って楽器運ばないのかな?」


「うーん、どうだろ。でもやるよね?絶対」


「うん。……あっ、先生来たよ!訊いてみよ?」


入口の方を指さして夏帆は言う。

その指の先を見ると部活の顧問の先生がいた。

顧問は若い女の先生で、美人だ。

そして私と夏帆はその先生の所に行った。


「あの、楽器運びってしないんですか?」


「あ、今からその指示を出そうと思ってるからちょっと待ってね」


そう言って先生は皆の前に立っていった。


「……えっと吹奏楽部の人は楽器運びがあるので音楽室に行って運んでください」


『はい』


私たちは返事をして体育館を出た。

そして音楽室から楽器を運ぶ。

管楽器はいいよ、まだ。

チューバとかバリトンサックスはでかいから運ぶの大変だけど。

一番いやなのはマリンバとドラムだ。

マリンバという大型の木琴は大きくて重いし、

ドラムは持つところを間違えると指を怪我してしまう。

そして私は管楽器を運び終え、マリンバを運んでいる。


「おもっ!腰痛い」


一緒に運んでいる同級生も似たようなことを言っている。

そして2階分をりたところで、

パイプいすを並べ終えたらしいクラスの友達がわきを通って行った。

お前らも手伝って!

私は心の中で叫ぶ。

そんなことは露知らず、


「頑張ってね〜」


と言い、笑顔で手を振る友達。

その中に岩泉と及川も。

岩泉はまだいい。皮肉っぽくないから。

及川は……。ウザイ。ほんとなんなの?

こっちが何思っているかわかってる。

それをわかった上でそう言うことを言っている。

そしてそれに気付かないでキャーという女子。

はぁ。もうアイツ嫌い。

私は心の中でそう思った。

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桔梗(プロフ) - 夜美のアリスさん» 有難うございます!プロフも見て下さり感謝です……。黒バス、ハイキューいいですよね! (2014年12月23日 19時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
夜美のアリス - 更新頑張ってください!プロフみました!黒子のバスケ&ハイキュー大好きです!かっこいいですよね! (2014年12月23日 19時) (レス) id: 3b4f32f475 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - ありがとうございます!!あ、トランペットさんなんですか!かっこいいですよね! (2014年8月24日 21時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
妃奈☆TP - 面白いです! 更新、頑張ってください♪応援しています(^・∀・^)/ あと、いらない情報なんですが、私、吹奏楽部でトランペットを吹いております(笑) (2014年8月24日 13時) (レス) id: cad065f25e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桔梗 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2014年8月14日 0時

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