私と棘くん【狗巻棘】【現パロ】

七月 ページ24

貴方「…………」






頭を抱えながら会長椅子に座る。






結局、私が会長か。





もうすぐ夏休み。







貴方「何一つ…変わってない…」






会長は…あんなこと言いながらも、元カノさんのこと大好きで






私は…棘が好きなのに





貴方「助けてよ…」





何故か、あの人の優しさが癖になってしまってる。





静かに響く私の声は





誰にも届かなくて。





貴方「……別れよっかな」





白い壁に吸い込まれる。




丁度のタイミングで会長が来た。






龍也「いた」





貴方「会長…別れませんか」





龍也「これはまた、

急だね」





貴方「元カノさんも

会長のこと求めてるじゃないですか」







もしかして見てた？みたいな顔してる。





五条先生みたいでムカつく。







貴方「……私

大丈夫ですから」






会長は私のほっぺたを摘む。






龍也「会長じゃないけど」






そう言って優しく頭を撫でる。





貴方「……話変えないで、先輩」






龍也「別れるつもりないよ

Aが大丈夫になるまで」






貴方「私は大丈夫です！！

だからか…先輩は彼女さんと戻ってください！」







なんで…泣いてるんだ、私は。






…自分だけうまく行ってないのが悔しいからか。






龍也「なんで泣くの」






貴方「…………か、

帰りますっ」





おいて行かれるのがいやなんだ。





この2ヶ月位、会長に支えられて






龍也「A」





囚われて





貴方「んっ…」






龍也「…離さない」





どことなく棘に似てるこの人に






愛着が…湧いていたのかもしれない。

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