私と棘くん【狗巻棘】【現パロ】

コエ ページ19

生徒会室に行こうとしたら






ーーグィ






貴方「わ！」





手を引かれて空き教室に入れられる。





貴方「棘、離して

私、この後「行かないで…」！！」






生徒会の皆と勉強会する約束したのに。





耳に甘く絡みついた声が金縛りみたく、私を拘束する。






棘「…助けてよ…」






貴方「だから…それはもう、

駄目だってば」






抱き締められる身体を突き放そうにも






棘「A…」







棘の弱い声でまた…動けなくなる。





その時棘のスマホが鳴る。






棘「…もしもし」






林道先輩だ。




私の胸は正直で、締め付けられるように苦しくなる。





…優しい顔で電話する癖に







貴方「…………」






何が助けてなの…






私は手を振り払って空き教室から飛び出す。







ーードン！






貴方「っ！！」






龍也「…あのさ

泣いてる理由…分かる俺凄い？」







会長は何故か楽しげに笑って







貴方「会長…っ…」







龍也「…キミは

一緒に居て飽きないよ」






私の手を取る。






何時もより温かくて






貴方「会長…私は

どうすればっ…良いですか…」






つい甘えて







龍也「副会長が良いと思うまで

俺と居れば？」






この人の罠にハマっていく。

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