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1.少女 ページ3

私はA、でも正式な名前ではない。

自分でつけた名前だ。
だから、これは私以外誰も知らない。

生まれつき、″持ってはいけないモノ″を持った私は、嫌われ者だった。

倉庫に閉じ込められ、ストレス発散に暴力を振られる。

ろくに言葉を教えてもらえてもないが、あの男達が言ってるので、自然と覚えてしまった。


……さて、まぁそんな現実逃避は置いといて。

何故か私は、真っ白な空間で寝ていた。
心地よくて、体温に合っていた。


?「あ、目覚めた?」

『………あ、』

?「あぁ、無理に起き上がらないで。ここでは手当ても出来ないし、何より傷が開いちゃう。」


いきなり表れた、金髪の少女が私を見た。

すぐに起き上がろうとした私だが、それは呆気なく止められた。

取り合えず、私は指示に従った。


?「…さて、まずは自己紹介だね。僕は乱藤四郎。君と乱れたいなぁ…って、そうじゃないな。

まずは、ここの説明だね。

ここは神域。神様に地域の域、って書いて、しんいき。
まぁ察してると思うけど、僕は神様なんだ、それも刀の付喪神。」


ペラペラと息継ぎもろくにせず喋る、乱藤四郎と言った少女。

私とは全く違って、よく整えられてる長い金髪に、何やら黒い…軍服?にすかーとを履いている。

神様…そうか、神様か。

会った実感が全くない。それもその筈、私は神様に会えるなんて思ってなかったからだ。

…丁度今、会っているのだが。


乱「それで、君は死んじゃったんだ。あの男どもに、大量出血?ってやつで。」

『……そう。』


死んだ、と言われたが、実際そんなに実感はない。

痛みには随分前に慣れてしまったからだ。眠るように死んだのだろう、きっと。


乱「それでね、君は僕の身体に入ってもらう事にした。」

『……え、入るって…』

乱「…さっき、僕は″君は死んじゃったんだ″と言ったの、覚えてるよね?
だから今、君は魂と身体が離された状態。
幽霊って言うのかな、分かんないな。

それで、僕が君の魂だけを、ここの神域に連れ込ませた。」


…身体から、離された。

って事は、あの忌々しい″紛い物″もなくなったのか…!?


乱「…ごめんね、あの二つは離せなかった。

あれは普通の人間にはないもの。だから、あれは君の魂の方に依存してる状態。

消すには、魂ごと消すしかないんだよ…ごめんね、


触手と、不老。」

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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時

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