検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:10,367 hit

きみから僕へ ページ8







ある日の昼食。




外は寒いというのに屋上で食べようなんてどうかしてると思った。







「A、寒いから教室戻ろ?僕らしかおらんやん」







髪をなびかせて静かにお弁当箱を開けるA。


僕はその隣に不機嫌ながらも座った。








「私さぁ、智洋のこと好きかもしれない」






「んぇ?……ゴホゴホ」








卵焼きを口に含んでた僕は思わず吐き出しそうになった。







「智洋だいじょうぶ?」





「う、うん大丈夫」





「良かった。じゃあ私教室帰るわ」






まだ途中だったはずのお弁当を片付け

そのまま行ってしまった。







1人屋上に残された僕は

驚きと戸惑い、そして嬉しさを噛み締めて






「好き…………か………………」






と、ほぼ空気のような声をもらす。





相変わらず屋上は風がよく通る。


体温があがった僕にこの寒さが丁度よかった。









きみって→←僕からのきみ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ののいん | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年1月20日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。