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きみと僕の卒業 ページ11
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進路が別だった僕らは
卒業と共に住む場所も離れる。
「卒業してからも連絡してよ?」
「はいはい、しますします」
結局僕らは付き合うこともなく卒業式を迎えバラバラになった。
「智洋、私の誕生日忘れたやんな」
卒業式からの帰り道Aに問いただされた。
「卒業式までは遅くても待ってあげよう思っとったのに」
痛恨のミス。
受験で頭がいっぱいで忘れていた。
「期待しとったんやで?真っ赤の薔薇の花束持ってくるの」
「ほんまごめん、来年の誕生日に倍にする」
別に量の問題ちゃうしって言いながらも許してくれるAにはまだ好きな気持ちはあった。
「ほんまにごめん!」
忘れてた自分が許せなかった。
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