うちのこまとめ3

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"家臣を殺した野蛮な悪魔の子" "悪魔に魂を売ってあんな美しさを得たのだろう"

"ああ、まだ死んでいなかったのか"

認められたい。
認められたい認められたい認められたい！

人殺しの自分を許したくれる、人間は居ないのか！

"双子の第一子様は素晴らしいのに"
"兄弟の皆様は素晴らしいのに"
"あの耳見た？野蛮な獣の耳よ"

王位継承権は貰えなかった。
幽閉され、毒を盛られ。
野菜は苦味があるから毒の匂いがわからない。
いつ家臣が来て鞭打たれるかわからない。

幾度も幾度も死にかけた。

ふざけるなと抗った。
私はまだやれる。
こんな奴ら全員大嫌いだ。
何故、何故私なのだ。

認めさせてやる。

努力した。
頭も良くした。運動神経も良くした。
愛想も、笑顔も、政務も、全部全部全部！！
だけど、やっぱり兄弟達は楽しそうに、幸せそうに。
私なんかの存在を忘れて。
当たり前に"生きること"を認められてる。
当たり前に"愛されること"を与えられてる。

きっと、民達にも愛されてるのだろう。

なんだ、なんだそれは。
笑ってしまう。ふざけるなと。
なんだ、私が一体何をしたのか！！！！

努力なんて無駄だ。
世の中は不平等だ。
理不尽で出来るんだ。
ならもう、何も出来ないじゃないか。

私は誰の一番でも無い。

"認められたい"
"認められない"



『努力なんて無駄なんだよ。』

誰も信じたくない。
他でも無い、自分自身さえ。

能力なんて、なければ良かったのに。

【サンプルボイス】
一人称:俺(私)
二人称:お前、名前
「俺はヴィルヘル・グリム…聞いたことあるだろ？」
「げっ…野菜…よし、砂に(ry」
「テメェらしゃしゃるんじゃねぇ！勝手に詮索なんざしたら、ぶっ殺すからな…！」

【関係】
GL:○ NL:◎

【作者】
響@雫3318


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