【銀魂】先天性ブラックシンドローム・続

昇天 ページ9

「ーーー銀時さん、はい、あーん」

「まあ銀さん羨ましいわ」


「ホ、ホントデスネ」
「銀チャン羨マシイアル」

「テメェら片言じゃねーか！！」




レンゲですくい取ったお粥を口に
運んであげれば、苦笑いをこぼすその人。






「ふふ、そんなに喜んでもらえるなんて
嬉しいわ。ねえ妙さん」

「ええ。とても」

「ハハハハ・・・死にそうだァ昇天して」




骨は拾ってやるヨ、と仲間思いな神楽ちゃん。

それを聞き届け、再びニコリと笑いかける。
レンゲを口に近づけてあげれば、

銀時さんはなぜか嫌な顔をして首を振る





「・・・何？」

「いや、今は食欲がねーなァ、なんて」

「食べたくないってこと？」

「・・・・・はい」






気まずそうに顔をそらすのは、
きっと私に申し訳ないと思ってのことだろう。

そこで少し考える。確かに風邪のときは
食欲がなくなることもある。









.









「ーーーーはい、あーん」
「いや強制突破ァァァ！？」

「嫌そうな顔みてたら・・つい」
「ドS女ァァァ！」




「何よ。そこまで叫べるなら元気じゃない」
「誰が叫ばせてると思ってんだクソアマ」





そんな言葉を最後に布団に顔を突っ込んで
しまった銀時さん。何なんだ一体。

そして、他の二人は他の二人で潜ってるし







「全く、銀さん、神楽ちゃんも新ちゃんも、
食べないと体に毒よ。仕方ないから貴方達は
私たちが食べさせてあげる」

「いやあの、食べたほうが毒というか」
「なーに？新ちゃん」





確かに妙さんのたまご粥はちょっと異常かも。

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