【銀魂】先天性ブラックシンドローム・続

反転 ページ3

「何でこうなるの」

「そりゃこっちのセリフだっての」




倉庫、といわれ、小さな離れを想像していたが
それは大間違いで。

なんと、巨大な倉庫が三軒。



中に入っているものは少ないとはいえ、
一日で終わるかどうか。








そして一番の問題は。








(ーーー何で、私とこいつがペア？)




そう。ここである。どうして一つの倉庫に、
最初ほどではないとはいえ気まずさの残る
この男と2人きりなのだ。



さっきから蔵にあるものに手をつけては
感想をつぶやくその人を見やる








「お、これ絶対ェアレだな。エ○イことに
使うやつだな」


「・・・銀時さん、真面目にしてくださる？」

「俺ァいつだって真面目だよ」
「嘘おっしゃい」





ため息を一つ。

緊張しているのは、どうやら私だけのようだ。
ならばこちらも硬くなる必要はない






「あとは、・・あそこの整理ね。ちょっと
脚立になって」

「誰が脚立だ」





だって乗るものがないんですもの。
このままでは手が届かない。

脚立になりたくないと言うならば、

自分で二段目にしまってあるものの
整理をしてほしいものだ。







「・・・女子に任せるなんてありえない。
男の風上にもおけないわ」

「お前、自分が女子だと思ってんの？
一回獣医さんに診てもらえば？」

「誰が獣よ」






こうして言い合いしか始まらないのだから
嫌になる。

一応惚れた同士が同じ空間に二人きり
だというのに、その雰囲気を一欠片も
感じさせないとは。







仕方なしに、近くにあった大きめの箱を
手に取り、上にのぼる。


手をかけた荷物を持ち上げれば。








.









.








「ーーーっ、あ」





ーーーー・・一瞬のうちに、
世界はグラリと反転した。

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