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▼帰り道…《21》 ページ23

貴方said






夕方になり、バレー部の試合が終わったので、





主将の大地さんにお礼だけ告げて帰ることにした。






スタスタと歩いていると、
後ろから走る足音が近づいてきたので、後ろを振り返った。






貴方)菅原さん!







走ってこっちに来たのは菅原さんだった







貴方)…あれ、もしかして菅原さんこっち方面ですか?






彼がずっと一緒に歩いてくれているので少し気になる






菅原)うん、こっち方面!







口角をあげてにっと笑う。








菅原)………だから一緒に帰ろ?









貴方)え、あ、はい!






菅原さんとまた一緒に帰ることに少し驚いたが




2人は一緒に帰ることになった。









貴方)…あ、わたし、駅なのでこっち曲がります






菅原さんにそういうと







菅原)じゃー俺もこっちに行こっかなー




と言ってきた



貴方)え、いや、悪いですよ!私まだキャラメルパンのお返しもしてないですし!


そう、あのとき170円のキャラメルパンを買ってくれたから…



菅原)俺が行きたいの!!




なんだかよくわからないけど、胸を張って主張






貴方)もしかして何か駅に用事があるんですか??それならいいんですけど…







菅原)…うーん、特にはないかな?









えっ!っと私が反応すると、菅原さんは悟ったように


菅原)いいからいいから!






と私に念を押した。









それからたわいもない話をして駅までの道のりを歩く。






貴方)あ、じゃあもう駅なので、ここでバイバイですね








定期を改札に通して、電車に乗り込む。






改札を抜けたあと後ろを振り向き、バックを両手に持ち、お辞儀をした。






そしていつものように電車にのる







しかし、今日は何故か窓の外をみた。






窓の外には菅原さんが振り向いた私を見つけて手を振った。









私もそれに返した。








なんだか不思議な気持ち。

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作者名:杏雨 | 作成日時:2015年2月27日 21時

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