【ツイステ】でかけよ、オンボロ寮(仮)

230.人を芋に例える癖の強さ ページ30

彼の後ろから姿を現したのは、圧倒的美人だった


名前はよく存じてる、エペルくんの話で常連人物の「ヴィルサン」、
つまりはポムフィオーレ寮長「ヴィル・シェーンハイト」その人だ

何度か姿を見かけたことはあるが会話は勿論、まずこんな近い距離でお姿を拝見したこともない

ここの顔面偏差値は元々次元違いだが、この人はその中でも群を抜いて綺麗だ
目を合わせるだけで緊張が走る


…そしてなぜか目線が全然逸れなくてめっちゃこわみ



『…？』


…え、なに

無言でカツカツ歩いてくるんだけど




ｸﾞｲｯ




(…ひっ)




顎に手を添えられ、ヴィルさんは私の顔にじっと目を凝らした


あの距離でも緊張したのに、目に前にあの「ヴィル様」の御尊顔があるのだ
目を逸らしたら失礼だろうかと合わせ続けたのだが何かが気に障ったのだろうか？

今の現状でわかっているのは美人が私の顔面を凝視しているのと、
私がそれに耐えられず胃がキリキリとストレスの限界を訴えてることは確かだ


そりゃ美人は好きだが、それはこちらが見ること前提の話である


いや、こんなガン見されたら胃空くわ。



『…あ、の…？』


ヴィル「アンタ、アタシの渡した化粧品を？」


『……え？』

ヴィル「ルークに持たせたでしょう、どうなの？」

『…は、い。頂いた物を、使ってます…？』


ヴィル「…ふん。まぁまぁ、ってところかしら


ただ口紅の色はセンス０ね、服装に顔が完全に負けてるわよ。まるで芽の生えたジャガイモそのものね」



痛んでるって言う意味ですか？

食い物にならねぇやつじゃんそれ



(…なぁにこの人、こわい)

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