第十話 コナン誕生編 ページ11
.
看護婦「はーい、傷を見せてねぇ」
貴方「(て、抵抗するヒマもねぇ……)」
医務室に運び込まれた俺は、そこに居た看護師さんに手馴れた手つきで頭に包帯を巻かれていく。
後ろでは警察の人達が「家出の子かな」とか「こんな子供がねぇ…」という声が聞こえてきた。
貴方「(手がちっせぇ……)」
警察B「とりあえず本部に連絡して、警察の託児所に預けるか」
警察A「…やむを得ないな」
貴方「(…お、そろそろ逃げるか……
サンキュ、看護婦サン…と)」
いつの間にか医療が終わって離れていった看護婦。
その隙に立ち上がり素早く医務室を出て、真っ暗な夜道を走り出した。
警察B「なっ!?窓から逃げたぞ!!」
警察A「あんな子供が1人じゃ危ない!早く追うんだッ!!」
貴方「(げッ!!もうバレちまったのかよ!!)」
こっそり抜け出したつもりが、すぐにバレた事に驚きながらも走り続ける。
走り続けている最中、ポツポツ…と雨が降り出してきた。
警察A「……」
───
───────
───────────
遊園地から離れ、ようやく知っている住宅街に戻ってきたA……。
貴方「くそっ……。ハァ…ハァ…っ
ッたった7分走っただけで、はぁ…っ
こんなに息があがっちまうなんて……ッ」
雨でびしょ濡れになった裾をギュッと絞りながら、ゆっくりと歩き出し、ブカブカな服を見ながら「情けねぇ格好だなぁ」と独り言を呟いた。
……そしてトボトボと歩いていると、ようやく見えてきた工藤と書かれた家。
貴方「(ははっ……工藤家でけェ…
わかってはいたけど、今の俺には確実に届かねぇなぁ…)」
なにもしない訳にはいかないので、とりあえず門を開けようとジャンプしたりしてみる……。
すると、突然隣の家から"ドォォオンッ"…と大きな音がすると同時に煙から飛び出してきたのは、あの阿笠博士だった。
阿笠「ゴホッゴホッ…はぁ〜
また失敗してしもうた、うっ…ゴホッ」
貴方「阿笠博士!!」
阿笠「ん?なんじゃ、おまえは?」
こちらに築いた博士は、ゆっくりと立ち上がりAの方を向く。
貴方「俺だよおれッ!!隣に住んでる工藤A!」
阿笠「なんじゃAの親戚の子か…
そういえば小さい頃可愛かった頃のAによく似ておるのぉ!」
貴方「かわっ!?
───ってちっげーよ!!!」
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユキ | 作成日時:2020年6月11日 19時