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外、夏だからと言ってそんな薄着じゃ寒かったでしょ。
ソファに座らせると周りをキョロキョロと見渡す彼女。
TH『なにきになる?』
『…ひとりで、ここに?』
彼女も僕が理解できるように単語と単語の間に隙間を開けて話してくれるから、好感を持てた。
TH『あ、笑ちがいます。メンバーと』
『メンバー…?』
この時確信した。
彼女は、俺たちのことを知らないということを。
TH『またあとで、話します』
『はい、』
温かいお茶でも淹れてあげよう、そう思って滅多に立つことのないキッチンに立つ。
思ったよりもお湯を沸かすのに手間取ってしまい、熱々のお茶を片手にソファのほうに向かうと、彼女は横になって目を閉じて眠っている様子だった。
そばにあった机の上にお茶を置いて、彼女の顔を覗き込む。
TH「何があったの、君」
そう声をかけていると、ガチャっと玄関の扉が開く音がした。
と、出かけていたホビヒョンが帰ってきたのを確認する。
TH「あ、ヒョン。お帰りなさい」
JH「ただいま〜…って、うわ!!びっくりしたぁ…だれこの子!!」
TH「あ〜…拾ってきた」
JH「はぁ?!」
そして、あの最初のシーンに戻るのです。
JH「他のみんなは?」
TH「自分の部屋に居ます。」
JH「ちょっと、みんな呼んでくるからその子起こしてて」
TH「ダメですよヒョン!!」
JH「なら今すぐ帰らせてよ」
TH「それもダメ!!」
僕の言葉にホビヒョンは、はぁぁぁと大きな大きなため息をついた。
JH「じゃあどうすんの」
TH「…まず、ナムジュニヒョンだけ」
JH「なんでナムジュナだけ?」
TH「彼女日本人なので」
JH「…ますます理解できない…」
なんて頭を抱えながらもナムジュニヒョンを呼びに行ってくれた。
RM「え〜…っと、?」
ホビヒョンに連れてこられたナムジュニヒョンは、ソファに座る(寝起きの)彼女をみて頭をぽりぽりと掻く。
TH「ヒョン、彼女日本人なんです。色々お話し聞いてあげてください」
RM「…テヒョンア、詳しい事は彼女が帰ってから聞くぞ」
そう言ってナムジュニヒョンは彼女の隣に腰掛け、日本語で話を始めた。
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作者名:ヒナ | 作成日時:2021年9月3日 1時