No.41*龍神邪炎 ページ4
葵side
「そうか……。悪かったな」
ひと通りの話を終え、心配そうにこちらを覗いている華恋の頭を撫で、軽く微笑む
周りのみんなも心配してくれていたのか、俺が元気そうにすると、安心そうな眼差しでこちらを見た
「……そういえば、治はどうしたんだ?」
先程の話を聞くと、中也と何か話していたはず
だが、その治の姿が見当たらない
俺は、心配になって立ち上がろうとしたが、それは、何かの重みによって防がれた
「んぐっ!?」
女子とは思えない声が漏れ、華恋は「葵!?」と心配くれる
すると、扉が少し乱暴に開けられ、そこには、
「あ、起きたようだね」
「やぁ、葵ちゃん。さっきはすまなかった」
「僕も、少しやりすぎちゃいました」
「大丈夫か?葵」
「……………」
「なっ!?」
「どうしてポートマフィアが!?」
医務室にいた探偵社社員達は混乱に包まれる
だが、俺は、
何が起こったのか、
どうしてポートマフィアがいるのか、
分かったような気がした
「葵は分かったようだな」
諭吉さんは、少し厳しい眼差しでこちらを見る
その視線は、いつかの大人達のような目で、
手が震えた
「!!」
「大丈夫。私がいるでしょ?」
華恋は、俺の手を握りながら、優しく微笑みかける
そんな華恋に勇気をもらい、俺は、口を開いた
「……………………話しましょっか、全部」
_______
ちなみに、何かの重みっていうのは、中也の異能力で押さえつけられてただけです笑笑
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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年12月19日 14時