misbehave Ⅱ (ページ19)

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～風磨 side～

｢夏美、今日泊まっていー？｣

｢駄目って言っても泊まるんでしょ？笑｣

マグカップに温かいブラックコーヒーを入れて、俺が座るソファーの前のローテーブルにコトンと置いた。

｢うん。駄目とか言わせねぇもん笑｣

｢ふふ。笑言うつもり無いよ笑｣

ソファーとローテブルの間にちっちゃくなって座る夏美を後ろから抱きしめる。

｢どうしたの？笑今日風磨変だよ笑｣

｢変とか言うなよ。笑いつもかっこいいだろうが笑｣

｢かっこいいけど、今日は可愛いって感じする笑｣

ニコニコしながら後ろに顔を向けて俺を嬉しそうに見つめる。

お前の方がかわいいっつーの。

ちゅっ。と触れるだけのキスをすると、恥ずかしそうに照れるようにふふ。と可愛く笑う。

今までの女とは全然違う。

｢夏美、今幸せ？｣

｢えぇ？笑何急に笑そーだなぁー、今のとこ？｣

｢なんだよ、今のとこって笑｣

｢んー、なんて言うか…ネガティブな感じに思われちゃうかもだけど、人間の幸せなんていつ終わってもおかしくないと思うの。毎日幸せなんてただの綺麗事だと私は思ってて、日々の普通の生活から何か特別な事があると幸せだって感じる人がほとんどで、普通の生活に満足して幸せを感じてる人なんて極わずかだと思う…。｣

少し寂しそうに話す夏美。

｢私が今幸せだって思えるのは、風磨が居て嬉しそうにコロコロ表情変えて私を元気づけようとしてくれてるからだよ。ありがとう｣

あぁ、バレてた…。

最近夏美は元気が無くって心配していた。

｢いや、別にそんなんじゃねぇけど…。でも、なんかあんなら言えよ？いつでも聞くから。｣

夏美は少し元気なさそうに笑ってうん。とだけ返事をした。

.

｢風磨、私は何番目？｣

泣きそうな顔して俺にそう言う夏美。

何番目って何のことか分からなかった。

｢何が？何番目ってなんだよ。｣

｢風磨って他にも付き合ってる人…居るんでしょ…？｣

他の女にバレても夏美だけにはバレたくなかった。

俺が今からどんなに弁解したって、夏美を傷付けてしまうに違いない。

でも、夏美とちゃんとする。って決めてた俺は、どんな結果になっても夏美と向き合って話すべきだと覚悟を決めた。

｢信じてもらえないかもしれないけど…、俺。夏美とちゃんと付き合いたい。｣

ちゃんと最後まで話を聞いてくれた。

俺は今までの女達と関係を切って夏美と真剣に付き合い始めた。