牡丹11 ページ11
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なにがなんだかわからず置いてけぼりの私と男を無視して話をすすめるさかた。
「ではここで問題!!」
バッと後ろから虫眼鏡と懐中電灯のようなものをだしたさかた。
「このライトなぁ、ハイラックスって言って太陽光に似た光を出すライトが製造されてんねん。
小さいときに実験したことない?
太陽の光で虫眼鏡を使って紙を燃やすやつ」
たしかに、やったことある。
けど、それと今、この状況になんの関係があるたいうんだ。
こいつはもしかしなくとも馬鹿なのか?
「僕がオーナーに向かって虫眼鏡かざしてさこのライトつけたらどうなるんやろうなぁ」
先ほどと同じように薄ら笑ったさかたの顔はこの場を凍りつかせるには十分だった。
「そ、そんなことしていいと思っているのか!?」
ガタッと席を立った男はさかたを睨みつけた。
「そっちこそ、こっちに逆らっていいと思っとるんか?」
虫眼鏡と懐中電灯を床にポイッと落としたさかたは杖をだした。
……何処にしまってたんだ…。
「僕は早くあの若様とかいうやつと話がしたいんよね。」
"若様"
その言葉を聞いた男がビクッと肩を震わせた。
「お、お前…あの男の仲間か…!?」
あぁ…気づかれた。
気づかれずに仕留めたかったのに。
これも全部この男のせいだ。
信じらんない。
ブワッと私の殺気があらわになって男とさかたが震えだす。
「やっぱ怖いわ、あんた」
うるさい。
「黙ってて」
ツカツカと男に掴み寄りガッと髪の毛を掴む。
ヒュゥ〜♪と口笛を吹いたさかたは後で殴る。
「質問に答えろ。答えなければ殺す。
言葉を濁しても殺す。嘘をついても殺す。」
いいな?と言うと男は震えながら頷いた。
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鈴凛(プロフ) - さ凄く好きです!! なんなんですか、文才ありすぎでしょう。 更新頑張ってください! 楽しみに待っています! (2021年1月4日 0時) (レス) id: 7339462afc (このIDを非表示/違反報告)
もろこ - もう好きという感想しか出てこなくなってしまいました好きです............更新めちゃんこ楽しみに待ってます!!!!! (2021年1月2日 3時) (レス) id: 132f83efa1 (このIDを非表示/違反報告)
優鈴(プロフ) - パールさん» いえいえ、!間違いは誰にでもあるのでだいじょぶですよ〜!(о´∀`о) (2020年12月31日 1時) (レス) id: 947ace3b30 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 優鈴さん» ありがとうございます(泣)。早急に直させていただきました! (2020年12月31日 1時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
優鈴(プロフ) - 順番がぁ……!20、23、22になっちゃってますよ、! (2020年12月31日 1時) (レス) id: 947ace3b30 (このIDを非表示/違反報告)
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