シンパティクシュ

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「私も共学通いたかったなー」






まだ食べ終わっていないポップコーン片手に
彼女が感想の、第一声を出した









雄登「映画とか見ると、そう思うよね」





「女子校も女子校で楽しいけど、
教室で彼氏と一緒に勉強、とかって。

もう一生経験できることじゃないから」









いいなーって声を漏らすAちゃん









もし共学通いだったら

Aちゃん、可愛いし優しいし







上手く言葉じゃ表せられないけど

絶対、モテるよ、








そんな事実に気が付きもしない彼女は
ポップコーンを食べきった









雄登「Aちゃんって、
学校でどんな感じなの？」








「んー、、、」

「もうちょっと、うるさい、かも、？」






雄登「え？そうなの？」








俺の前にいる限り


笑顔がとっても似合うとは感じていたけど、








静かで、控えめなのかなって思ってた、









「私、人見知りでね」




「でも、那須くん面白いから 笑

ちょっとずつ慣れてきた」








人見知りなの、？








俺と、一緒、









新たな共通点を見つけて

嬉しいっていうか、舞い上がりそう、








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後ろから、ふと知らない声がした









廉「おー、Aじゃん！」




「廉くん、」









れ、ん、くん、？








彼女が振り返るから
俺も一緒にそちらを向く




すると、無駄にチャラチャラしててかっこいい

でも、どこか真面目そうな
大学生ぐらいの人がいた









でも、


廉くん、と呼ばれる人を見る
Aちゃんは


少し切なそうな表情を浮かべたんだ




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