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〜体育館〜
キュッ キュッ……
「……っおお!?」
動きやっすっ!!
キュッ
バッシュって、すげぇな!
キキュッ
今ならいつもの倍速で動ける気がする!
「ぶっちゃけカン違いだけどな」
「まぁ確かに半日でいきなり筋力がアップしたりはないな」
『ですねぇ』
キュッ キュッ ダムッ
キュッ ダッ……
「……!?」
これは……
スーッパッ!!!
「(どうなってる……!?いつもよりすっといいカンジで指がかかる……!!)」
バシッ キユッ
「(……え!?なんかいつもと違う……楽?
いや……足……か?バタつかないっていうか……)」
「(カン違いじゃねーな……わずかだが確実に動きがよくなってる)」
『(なるほど)』
人間が地面を蹴るときに一番重要な……親指の付け根に前より力が集約されるように、なったから
砂浜練習の本当の目的は筋力アップ以上にこれか…
これで毎日砂浜→体育館の練習を繰り返せば…
一人一人の
思った以上に考えられてる
流石……リコ姉!!
キュッ!バッ
フワッ……
「火神、今のはダンクいけよフツーに!」
「タイミング合わなかったのか?」
「…………」
「(むしろピッタリだったんじゃねぇのか……?)」
まさか……
「(跳びすぎにためらった!?)」
「ストレッチは入念にやっとけよ」
「明日に響くぞ」
「ウィース」
グイ グイ
「いてっいてっ強えよ。バカ!オイ!」
『はぁ痛くても我慢しなよ。黒子くんがせっかくやってるのに』
「なんだとぉ!!」
「喧嘩は止めてください。火神くん。すみません」
「いいけど、また考えことか?!」
「…はい」
「新しいスタイルのことか?」
「少し…あせってます。まだ手がかり一つ掴めていません」
そりゃ焦るわ
私達と同時刻
「ちょっとちょっと明日のお客さんの札。まだ出てないよ」
「あ、すいません」
秀徳高校バスケットボール部様
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作者名:柚奈原 | 作成日時:2022年1月29日 9時