胡蝶しのぶの逆行

六話 『あのぅ....二人とも？ちょっと過保護過ぎません？』 ページ8

鋭い突き(毒付き☆)を手鬼に打ち込むしのぶ


(そんなバカでかい体してるから毒の巡りが遅くなってるんですかねぇ！？)


だがバカでかい体だからなのか、一向に毒の効き目がなく、くたばらない手鬼に内心しのぶは苛立っていた....というか愚痴りながら毒を打ち込んでいった


その時！急に手鬼の体が崩壊していった


「！？なんだ！！？？こrっ......」

「やっと...終わりました...」


ペタンと膝をつく


「フゥ...てあら？先程の少年が気づいたらいなくなってますね...まぁいいでしょう」


(しかし今は何日なんでしょうか？数えていませんでした...うっかりです)


「もうすぐ終わりでしょうか？それなら最初の所に戻りましょ..っ！」


(戦っていたから気付きませんでしたが..足を挫いていたんですね...)


休んでから行こうと思い、しのぶは近くの木に身を委ねた


その時


「！しのぶ！！」

「！錆兎さん..あれ？義勇さんは？」

「義勇は..鬼の攻撃で頭に血が...俺がいたのに..」

「...そうですか..でもその肝心の義勇さんは？」

「他の選別の仲間に預けてきたんだ..しのぶを見つけないといけなかったからな」

「私を？」

「ある男がリボンをつけた小さな女の子が俺を庇って大きな鬼に立ち向かったんだ。助けてやってくれって...選別にいた女の子はしのぶだけだったからな..？どうしたんだ？」

「えっと...その鬼は倒せたんですが...足を挫いてしまって...休んでいる所なんです」


私がそう言うと錆兎さんは、目を丸くして..


「なっ！？大丈夫か！？手当てはしたのか？」

「いえ...」

「...背中に乗れ..その足じゃ動けないだろう」

「ありがとうございます」

「よしっ！行くか！！」

「はい！」




「！！お帰りなさいませ..皆様」


そこからなんやかんやありまして....


「しのぶ様...でしたよね？」

(！輝利哉様！！)

「はい！しのぶです！」

「しのぶ様には、これから柱合会議に参加して貰います」

「ん？えっ！？」

「今からですが宜しいでしょうか？」

「あっ..はい..分かりました」


(何か..したでしょうか？)


「しのぶ！どうしたんだ？」

「あっ！錆兎さん！えっと..実は先程のおかっぱちゃん達に呼ばれて、柱合会議とやらに私も参加するらしいんです！それで..今からなので..一人で帰って頂いても宜しいでしょうか？」

「！？なら俺もついて行くぞ！」

「いえそれはいけません」

「だが...」

「大丈夫です！」

「.....分かった」

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