胡蝶しのぶの逆行

三話 『冨岡さん？』 ページ5

「遅れて済まない」

暫くすると、鱗滝さんは戻って来た。後ろには先程までは居なかった三人の子供がいる


「ほら...お前たちも隠れとらんとちゃんと自己紹介をしなさい」


鱗滝さんがそう言ったら、おずおずとその三人が姿を見せた




ん？


あの宍色の髪の子の横にいる黒い髪の子...冨岡さんじゃありません？


ん！！？？


冨岡さんの目に....ハイライトがある？？えっ不自然過ぎる...！！

冨岡さんがこうなら他の皆さんも変わってそうですねぇ...無一郎君なんかは、特にですかね？蜜璃さんはどうでしょうか？変わってない方がいいのですが...


「俺は錆兎だ」

「...俺は..冨岡義勇...」

「私は真菰です！」


やっぱり冨岡さんだ...！けど見た感じ覚えてなさそうですね

こうなったら、赤の他人です....いや待って下さい？私は初めから冨岡さんの赤の他人でしたね！うっかりです！


「私は嘴平琴葉よ..こっちは嘴平伊之助..」

「私はしのぶ..よろしくお願いします」ﾆｺｯ

「「「！よろしく！！」」」


この時...三人は思った...






"""この子...なんか私(俺)達より頭良さそう！！"""





と....




自己紹介を終えた私達

すると鱗滝さんが...


「さて...自己紹介も終えた事ですから、少し聞きたいのだが良いか？」

「？はい」


鬼の事でしょうね..恐らく


「しのぶ...お前は鬼を知っていたのか」

「はい..知っています」


だってこれ2度目ですし？

知っていなかったらおかしいですよ？


「そうか...」

「....鱗滝さん...鱗滝さんは、育てですか？」

「！あぁ...だが何故分かったのだ？」

「教えてくれた人がいるんです..鬼殺隊の事..鬼の事」


これは勿論嘘ですよ？


「？？」


琴葉さんはこの現状についていけていないみたいですね


まぁ無理もないですよ


例えアイツの事を知っているとは言え..普通の..鬼も何も知らない人間だったのだから


「それを教えて貰って私は思ったんです。皆を助けたいと..鱗滝さん...お願いします。私を...鬼殺隊に入らせて下さい」

「....だがお前はまだ子供だ」

「無理を言ってるのは承知です。ですがお願いします。私には...守らなければいけない人達がいるんです。お願いします。鬼殺隊に入らせて下さい」


もう...あんな思いしたくない。






無言が続く..






今何分経ったのだろうか？


一秒一秒が長く感じる


その時、鱗滝さんの口が動いた


ダメでしょうか？良いのでしょうか？






答えは..

四話 『......一気に飛びます』→←二話 『.....天狗の面？』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す