第8話 ページ8
連れてこられたのは、アジトみたいなところ。
入ったところには机と黒いソファがある。
「好きな所に座ってくれ。話はそれからだ。」
女の人に案内されて私はソファに座った。
「まず、適当に自己紹介しよっか。僕はカノ。そのとなりに座っているこわーいこの人はキド。っていたいいたい!」
キドというひとが、カノさんをひねりあげる。
「もおいったいなぁ!…あ。ごめんごめん。そこのおっきい緑はセト。で、セトと一緒にいるのがマリー。」
「よろしくっす。」
「よ…よろしくお願いします…。」
「で、自己紹介はこんな感じで!ところで、君の名前は僕は聞いたけど、皆には伝えてないんだよね。簡単にお願いできるかな?」
『あ、はい。暁 Aといいます。歳は12才。小学6年生、四月生まれです。』
「ほうほう。なるほどなるほど。ありがと。」
カノさんが、にかっと笑いながら話しかけてきてくれた。
「で、肝心の話なんだけど、君のその力は、いつ頃から出始めたのかな?」
『えっと…あの…小学二年生の頃から…。』
私は下を向いて呟いた。
「……詳しく、聞かせてくれるか?」
キドさんが、優しく聞いてきてくれた。
この人は、見た目は怖いけど、何か和らげる力を持ってるな…。
『はい。…私、この頃、いじめにあってたんです。』
私は坦々と話始めた。
『理由ははっきりとは覚えていません。ですが、ものの良し悪しもよくわからない年頃で、いじめは毎日エスカレートしていきました。
そんな人たちの気持ちがわかればいいのに。どうしたらすかれるのだろう…。目に、浮かんできてくれたらいいのに…。
そう思ってたとき、いじめてきた人たちに呼び出されたんです。
迷いましたが怖いので行きました。
そこで、首を吊ってみろと…。
私は悲しくなって、一人で首をつりました。
そのあと、ヤバイと感じたのであろう一人の子も、首つりしました。
結局、助かったのは私だけで…。
その頃から、こんな力で出るようになって…。』
「その助かるまでの間の記憶はないのかな?」
『…はい。あまり。でも、蛇が。何かいっていたのは覚えています。』
「そうか。ありがとう。」
何の話なんだろうか。
この力に関して、何か知っていることでもあるのかな…。
『…あの……。』
「…君の力、それは目に浮かぶという力で間違いなさそうだね。」
『…目に…浮かぶ?』
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ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時