第7話 ページ7
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[今日、空いてるかな?もし空いていたら今日の午後1時に、○×交差点前の工場に集合です。初めはビックリするかもしれないけど、まあ、なれれば大丈夫だから。よろしくね。]
○×交差点前の工場…。
結構外れた位置にあるな…。
私は地図アプリをタップし、その画面をだす。
『ここから約700メートル当たりか…。』
あれ?なんで、分かったんだろ…。
確かに、地図には現在地から○×交差点前の工場までの距離は出ていない。
昔から、こういうことはよくあった。
勉強が得意なのだって、考えてなんかいない。勝手に出てくるんだ。
目に焼き付いてるというよりかは…何て言うか…。
目に浮かぶ…。
そう。勝手に浮かんでくる。
頭に浮かぶんじゃなくて、鮮明に、くっきりと浮かぶ。
そんなこんなで考えているうちに、○×交差点前の工場についた。
『…もうそろそろ1時10分…。』
結構待ってるんだけど…。
だれもいる気配がない…。
『…。………っ!!!!!!』
突然現れたのは、昨日の人。
肩を叩かれたかと思って振り向くと、確かにさっきまでそこにいなかった人がそこにいた。
私は声を出すことも忘れて、尻餅をつく。
『…なっ…なっ…えっ!?』
「あはは。驚きすぎでしょ。だから忠告しといたのに。ね?キド。」
男の人は隣の空間に目を移した。
『っ!』
「……お前が脅かさずに素直に出てればよかったんだろ?」
いきなり現れた男か女かわからない人。
それより!二人もだれもいない空間から人が飛び出してきた…。てことは他にも…。
『っ!あと二人も!? …マリー?と………あと……セトって読むのかな…。』
いきなり目の前に現れたもう二人。
その二人はまだ私たち普通の人間には姿を表してないけど、私の目には名前とすがたが写し出されている。
「……なんで分かったのかな?」
昨日の男の人は真剣な顔で見つめてきた。
『あ…えっと…その…。』
いきなりのことで混乱して頭が働かない私。
「…ごめんごめん。今じゃ気持ちが整理できないか。じゃ、ちょっと場所を変えようか。」
「…いいのか?このあと用事とかは…。」
隣の男か女かわからない人が聞いてきた。
あ。女か…。
また、目に浮かんできた。
『あぁ。特にないですよ。大丈夫です。』
「そうか。ならよかった。ここから歩いて5分位だから、大丈夫だな。」
『はい!』
内心、冒険みたいでワクワクしていた。
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ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時