第15話 ページ15
モモさんは顔を両手で覆う。
『…この人が、お兄さんですか…。』
「違うよ。あんな赤ジャージヒキニート、私のお兄ちゃんなんかじゃない。」
((((言っちゃってます。))))
「誰が赤ジャージヒキニート…ってふわぁ!?
誰!?」
いきなりひっくりかえるその人。
『…えっと…』
<きゃっはは!ご主人、最高です!>
『…うわぁ!?ど、どこから声が!?』
<うわー。初めましてのかたですね。>
赤ジャージのほうから聞こえたと思ったら、
次は私のケータイから声が。
ポケットからケータイを取り出して見てみると、
そこには青いジャージにスカート、ふたつぐくりの髪型の女の子が。
『…!?な、なんですかこれ!?』
「…ああ、こいつはエネだ。
まあ気にしないでいてくれ。」
いやいや、気になるものは気になります。
『…じゃ、そこの人…は…。』
「…う、うえ!?あ…俺か…
お、俺は…きしゃ…如月ひ、シンタローだ…。」
……かみかみですね。
<あっはは!ご主人、相変わらず意味のわからない言葉を話しますね!録音、バッチしですよ!!>
「とったのかよ!?!?」
<もちろんですよ〜!あと、ご主人の秘蔵フォルダ、ちゃんとあのこのメモリーに残してきましたから!>
「…ぶふぉ!!!」
「…」
「………なんでだよ!?」
<あんな言葉聞かせたお詫びですよお詫び!
さすがに可愛そうじゃないですか!
こんなヒキニートとお話するなんて!
あ、もちろん、全員におくってますけどね!>
「…俺はなんなの!?話しちゃいけない存在なの!?
って………え!?全員に送ったってお前…なにしてんだよ!!!!!????」
<何って…そのままの意味ですよー!
理解してくださいよ!ご主人!>
私はケータイの画面を見た。
………あー。
そこには、[ご主人必見!秘蔵フォルダ大公開☆]の添付が。
クリックすると…
【自主規制】写真集ばかり。
『…わっ…最低っ!』
私は、こういうのだいっきらいなんです!!
<最低ですねご主人。仮にも小学生には刺激が強すぎます。>
「お前、他人事みたいにいってるけどな、お前がしたんだからね!?」
<きゃははははははははは!!最高です!>
「そろそろそこまでにしてろお前ら。
ほら、マリーなんてうたた寝始めてるだろ!」
キドさんが真ん中にはいる。
そこにはすーすー寝息をたてるマリーさんが。
…… よくこんなじゃかましいとこで寝れるなぁ…。
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ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時