冬空を。 ページ15
作者復活しました！！
長らくお待たせしてしまってごめんなさい！
初めて来る、この広場を見回していた。
「A……この場所覚えてないの……？」
「……………え……？」
鏡花ちゃんが言ってることを、理解できなかった。
いや、したくなかったのかもしれない。
「ここ、よく一緒に来てる…」
鏡花ちゃんが、戸惑いながら、困惑しながら、恐る恐る言った。
鏡花ちゃんの声を遮るように自分の心臓の音が鳴り続ける。
あれ？そうだっけー？と、おどけて見せようとしても、声は出ない。
喉の奥で、何かがつっかえてる。
だって―――――――
――――――――――気がついてたから。
自分が、もう先週のことすら所々覚えてないことくらい気づいてた。
鏡花ちゃんの言動から、この広場に既に来たことがあるのは、なんとなく察してた。
でも、それを認めたくなくて気づかないふりをしてた。
「A…………泣かないで……」
気づけば、顔を両手で覆って泣いていた。
足に力が入らなくなって、しゃがみ込んだ。
痛いくらい、喉が熱い。
嗚咽でまともに息も吸えない。
声も出ない。
鏡花ちゃんが私の横にしゃがんで、そっと背中をさすってくれた。
「Aの記憶が無くなったとしても……たとえ、Aの性格が全く変わったとしても、私達はずっとAの味方だから」
それに、と鏡花ちゃんが続けた。
「それに、Aは凄く優しくて、良い子。記憶を失ったら性格が変わるなんて決まってない。だから、きっと、記憶を失ったとしてもAは今のままだと思う。Aの、その優しさは記憶を失ったくらいで変わらない。」
鏡花ちゃんが、携帯を握りしめるのが見えた。
あぁ、心の底から言ってくれてるんだな、ってその優しさにまた涙が溢れる。
「う…ん………ありがとう……」
笑って、そう言った。
鏡花ちゃんが、ふんわりと微笑んだ。
ぼんやりと、空を眺めていた。
外には雪が舞っている。
空っぽの景色だった。
木々は葉を失い、人々は活気を失い、空は太陽を失った。
冬は皆、何かを失う。
それは、空っぽになっていく私と同じようだった。
空虚で、静かで、どこか悲しい。
中也はずっと私の横にいてくれる。
でも、この中也、という人といつ出会ったか分からない。
でも、なぜか違和感もなく、昔からずっと一緒にいるような気がする。
「もう、最後かなぁ」
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nao - 私情はさみます……すいません、覚えてるかな、うちのことmaoです、これ見てくれてたら嬉しいです、そして返信くれると嬉しいな……… (2020年9月29日 23時) (
レス) id: cb11543b97 (このIDを非表示/違反報告)
きおく(プロフ) - やっぱりハッピーエンドですよね…!!分かりました!!夢主ちゃんも中也も幸せにします!!コメントありがとうございました!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: 8fb2214b40 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ハッピーエンドにしてあげて下さい！！ (2019年9月26日 17時) (レス) id: 2eff2af79a (このIDを非表示/違反報告)
きおく(プロフ) - なるほど…！！ありがとうございますー！！！ (2019年9月24日 18時) (レス) id: 8fb2214b40 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 私はハッピーエンドがやっぱりいいです！ (2019年9月24日 12時) (レス) id: 11efb22fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きおく | 作成日時：2019年7月22日 18時
