甘えさせろ*中原中也 ページ5
中原side
「中也さん、今日なんか進展ありました?」
「あ?嗚呼、芥川と樋口?」
「そうですよん。今日樋口ちゃんが顔真っ赤にして帰ってきたからなんかあったのかなって」
正直、そのことは知らない。というか樋口が顔真っ赤にしてたことも知らない。ぶっちゃけだけど
樋口が芥川に気があるっつーことしか知らねェ。まァ他人に興味なんてねェからな。
嗚呼、此奴には興味があるけど。だって彼女だし、興味ないわけがない
...然り。
此方も進展しても善いのではないか?とまぁ自分が甘えたい気持ちに言い訳をつける。
最近行為という行為をしていないから俺とて心配にゃなる。
「...俺達も、ちったァ進展してもいーんじゃねェの?」
後ろからぎゅう、と彼女に抱きついた。俺は中々小柄だけれど彼女もそれなりに小柄...という訳ではない。
俺に似ないで結構身長が高い。否、俺には劣るが。
「はぁ」
ご無沙汰でしたねえと、後ろから抱きついた俺に体重をかけてくる。身長の割には重みがない彼女に、つくづく羨ましく思う
お前は芥川かと思うことだってある。
でも彼奴の名前を出したくないので伏せておく
「それにしても珍しいものだねぇ。中也さんも甘えたくなるもんですか」
「まァ甘えん坊じゃねェけどな。一寸は甘えたくなるもンだよ」
彼女は奔放していた。何故か。
その前までは目を見開いて此方を見つめていたのだが
「いやぁ、本当に珍しい!!中也さんが甘えるなんてえ!!!!」
「ちょっ、黙れ!!声が大きい!!」
口を手で抑えて、声を黙らせる。甘えようとしただけでそんなはしゃぐものなのか?
なんて思う。
「...仕置きだ」
「ん、っ」
ゆっくりと唇に触れる。そのまま、だんだんと深いキスへと変わっていった
いつの間にか腕を掴んで、其処にあったソファーに押し倒し深く深く口付けする
彼女の息が辛くなってきた頃、物惜しそうに俺達は唇を離した
それからまた、口付けした
今日くらい、甘えたっていいだろ。
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甘えん坊のリクエスト貰ってんのに違うリクエストで甘えん坊を書く糞野郎。あ、ちゃんとそのリクエストの甘えん坊は書きますよ!!
KAmiYUさんからのリクエストでした。お気に召しませんでしたらご連絡ください!書き直しますので!
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マシュマロ君 - よし、好きだ(?) (12月7日 22時) (レス) @page5 id: dadbcbff17 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃 - 好きです(突然の告白 (10月23日 22時) (レス) @page32 id: 22ab75ff6b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 乱歩ちゃんが可愛すぎる。。。 (2023年3月14日 22時) (レス) @page8 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 乱歩さん……イイネ (2023年1月22日 10時) (レス) @page3 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
neko - 乱歩さん、これは一体? (2020年8月20日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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