某探偵社員、宮城へ。3

任務７７ ページ6

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それから学校は学祭準備期間に入り、一日中学祭の準備に追われる日々が続く。




｢ペンキとってー！｣



｢材料足りない！誰か余ってる人いる！？｣



｢どうしよう、衣装の材料費足りないかも…もっかい計算してみて！｣



そうして慌ただしく時はすぎ、時刻は12時を回った頃の話。



｢Aちゃん、今から買い出しに行くんだけど、手伝ってくれる？｣



『……あ、私？』



いきなりのことに頭がついていかず、反応に遅れてしまう。



それもそのはず、話しかけてきたのはクラス一、いや、学年一の人気者である宮前翔也だったからだ。



今まで話したこともなかった私に何故話しかけてきたのか。



｢名前、Aちゃんだよね。あれ、違った？｣



『あ、いや合ってるけど…』



爽やかなスマイルにフレンドリーな性格、運動神経抜群でその上テストも常に上位。



告白の噂も絶えず、及川さんとは違いファンの子達も皆優しい子たちばかりだという。



｢あ、もしかして忙しかった…？｣



『…いや、大丈夫。行こう』



｢そっか！ありがとう｣



宮前翔也。この人は、私が目を付けていた人の1人であり、私も話を聞きたいと思っていたところだ。



まさか宮前から来てくれるとは。









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『…っていうか、ふたりともニヤついてんのバレてるからな』



｢ありゃ、バレてました？｣



｢いやぁ〜、ついにAにも青春が来たなぁと？｣









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よし、こいつら後でぶっ飛ばす←









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