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任務102 ページ30

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私を人質に取り、優位に立ったと勝ち誇った表情の雨宮。


…と、その後ろで笑いを堪えている太宰。


なんだ。なんなんだ一体。


「聞くところによると有栖川A。君は武装探偵社の中で一番弱いと聞いたが、なぜ力を持たないあなたが乗り込んでくる?武装探偵社も案外頭が弱いのか?」


『…なんだって?』


「図星で言い返す言葉も見つからないのか?武装探偵社が攻め込んでくると分かった夜、調べさせてもらったよ、君達のことを」


『それで私が一番弱いと、そう言いたいんだね』


「ああそうさ。異能力も戦闘向きではないはず。いくら武術が優れていたって力や体格で男に叶うはずもない…さて、次はどちらにしようか」


雨宮は太宰と中也に交互に視線を送る。


私の異能力が戦闘向きでは無い…?何を言っている。


…もしかして。


『…太宰、お前なんかしたか』


「何もしてないさ。私は・・()、ね?」


そう不敵な笑みを浮かべる太宰。


「…何がおかしい」


私たちの会話が癇に障ったのか、眉間に皺を寄せて雨宮の手に力が籠った。


『ちょっと…苦しいんだけど』


「このまま捻りころしてやろうか…」


私の首に手をやり、グッと力を込めた雨宮。


それに反応するように、私の足が反射的に上へあがる。


『…苦しいんだっつってんだろうが!!』


私を押し倒すような体制だった雨宮の弱点に、勢いよく振り上げた足が直撃。


「ゔっ…」


手の力が抜け、死んだように倒れ込む雨宮。


と、少し顔を歪めている太宰と中也。


((うぁ〜…))


自信がダメージを食らった訳では無いものの、痛みが想像できる2人は、背中にゾクッと悪寒が走ったのであった。










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なんか私の悪者感。



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ヲタク - ハイキューと文ストどっちも大好きです!面白くて手続きが気になります(*゚∀゚*)ゆっくりでいいので更新楽しみにしています(*´꒳`*) (2023年1月8日 2時) (レス) @page27 id: b8c576bc77 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - めっちゃ面白いです・・・!!更新主様のペースで頑張ってください!楽しみに待ってますー! (2021年7月30日 12時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ころ。(プロフ) - 続きが…ない…めっちゃ面白いです…ほんとに… (2021年6月16日 13時) (レス) id: a0f37738a1 (このIDを非表示/違反報告)
笹かま - めっちゃ好きです!!更新頑張ってください!! (2021年5月15日 22時) (レス) id: 35f14f2945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真田礼 | 作成日時:2021年2月28日 23時

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