任務９１ ページ20
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5時限目。
運良く(？)授業をサボっていた宮前を見つけ、これはチャンスだと屋上に連れ出し今までの経緯を話す。
｢そうだな。人によっちゃ、家の事とか知られたくないだろうし、ズケズケ聞ける話でもない。向こうから言われれば別だけどな｣
『だよねー………』
意外にもしっかり考えてくれたのか、彼からはまともな返答が返ってくる。
｢…お前、俺に心許しすぎじゃねえ？｣
『大丈夫。脅されようと襲われようと宮前よりは強い自信あるし』
｢………そういうことじゃねえよ｣
『…？』
宮前の言っていることが理解出来ず私は首を傾げた。
宮前はそんな私を見て呆れた表情を浮かべるが、なぜそんな顔をされるのか私の方が分からない。
｢…けどよ、お前なら大丈夫なんじゃねえか｣
『………どういうこと』
大丈夫、不意に彼の口から出た言葉。
話は繋がっていないが、恐らく委員長の話だと想像がついた。
｢人の懐に土足で踏み入れても、お前なら嫌じゃないってことだ。現に俺が…………いや、忘れてくれ｣
『余計に理解ができないんだけど』
｢……そもそも、お前はそんなこと気にしないで助けに行くタイプだろ。どんなに相手が嫌がっても、躊躇しないで踏み込んで｣
『それだと私がめちゃめちゃ自己中ってことにならない？』
私すごい図々しいなそう考えると←
｢いいから最後まで聞け。お前は遠慮なんて知らない。けど最後には、
あっさりと相手を救ってやれるんだよ｣
救えてる、のか。私が、誰かを。
『…ほんとに、できてる？』
｢珍しく大人しいじゃねえか。少なくとも俺は………
嫌じゃなかった、から｣
少し照れくさそうに顔を逸らして言う彼。
あれ？？？？
何これギャップ萌えってやつ？？？？
『……あんた可愛いとこあんじゃん』
｢うっせーよ！！！！！｣
『まあ悩んでても仕方ないか。とりあえずやれることはやってみるよ。ありがと』
｢…おう｣
宮前のおかげで、何となく活路が見えてきた気がする。
最後に笑った宮前の顔に、不覚にもときめいてしまい顔を伏せる。
宮前は、そんな私に気がついていた事を心に秘めて優しく微笑んだ。
……私が知る由もないんだけれど。
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それから宮前と他愛もない話をして屋上を出る。
無断欠席で先生に叱られたけれど、宮前の新しい一面が見れたからよしとしよう。
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ヲタク - ハイキューと文ストどっちも大好きです!面白くて手続きが気になります(*ﾟ∀ﾟ*)ゆっくりでいいので更新楽しみにしています(*´꒳`*) (2023年1月8日 2時) (
レス) @page27 id: b8c576bc77 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - めっちゃ面白いです・・・!!更新主様のペースで頑張ってください！楽しみに待ってますー！ (2021年7月30日 12時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ころ。(プロフ) - 続きが…ない…めっちゃ面白いです…ほんとに… (2021年6月16日 13時) (レス) id: a0f37738a1 (このIDを非表示/違反報告)
笹かま - めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: 35f14f2945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真田礼 | 作成日時：2021年2月28日 23時
