第8話 ページ10
「はぁぁぁッ!」
「おりゃゃゃゃァ!」
刀と番傘がガキンと音をたててぶつかる。こうしてバトっている間に、公園はどんどん悲惨な状態になっていく。
「おいィィィ! ちょっとちょっと、ここ公園! いろいろ壊れるから! 後の処理が面倒だから!」
大声で叫んでみたけれど、ふたりはまるで聞く耳をもたない。というか多分聞こえていない。
ふと壊れたベンチを見ると、脚の部分(鉄素材)が根元から外れていた。私は迷わずそれを拾い__
ガキィィィィン!
「っ!?」
「おい、そろそろ止めろ、二人とも」
気がつけば、沖田さんと神楽ちゃんの間に割って入っていた。
「A!?」
「お前、俺達を止めるたァ、なかなかやるな」
言いながら沖田さんは刀を鞘に収めた。神楽ちゃんも番傘を下ろす。
「A、すごいアル! 剣術を仕込んでもらえば絶対もっとすごくなるネ」
「そ、そうかな?」
「そうだ、お前Aを真選組に連れてって剣教えてやれヨ。そうすればもし身の危険が迫っても戦えるネ」
「はァ? 何で俺なんでィ。教えられる奴なんて他にもいるだろ」
「ごちゃごちゃ言うなヨ」
そして神楽ちゃんは私をまっすぐ見た。
「真選組だったら、ゴリでもマヨでも強いヤツはいっぱいいるネ。銀ちゃんより役に立つアル」
「なんで銀さんじゃダメなの?」
「銀ちゃんニートだし、そういうのは面倒くさがってしてくれないネ」
うん、なかなかひどい言いようだけど、まあいいか。真選組の皆に会えるとかマジで最高だし!
「ぜひ教えてもらいたいです。どうかお願いします!」
「ったく、仕方ねーなァ。ついて来なせェ」
沖田さんはあごで屯所の方向を指すと、すたすたと歩きだす。私たちもその後をついて行った。
*
その頃、万事屋では。
「ぶぇいっくしょん! うー、風邪でも引いたか……?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時