第37話 ページ39
「このチップ、なかなか手強いな。この程度の矯正では歯が立たん。ヘタレを治すには最適なんじゃがなあ」
土方さんのヘタレを治すため、VRマシンを使ってあれこれと矯正をやってみたけどまったく効果なし。土方さんはすっかり息切れしちゃってる。
ちなみにこのVRマシンでどんな矯正をしたのか知らないんだけどという方、映画を見て自分の目で確かめてください。絶対ウケます。
「どうしましょう……」
万事屋が肩を落としていると、ふと「カチッ」という金属音が聞こえた。はっとして脇を見れば、土方さんがマヨボトル型のライターを取り出し、タバコを口にくわえようとしている。
「タバコ!? てことは、土方さんもどった!?」
「いや、自分でもわかる。コイツが最後の1本だ」
そう言う土方さんはトッシーではなく、間違いなく本来の土方さんの表情をしていた。
「これで、土方十四郎とはおさらばだ。もう何分もすると俺の人格はこのチップに完全に乗っ取られる。ふっ、俺もヤキが回ったもんだ。まあ、いい……」
土方さんはふうっと大きなけむりを吐き出した。
「コイツで最後だ。ワラだろうが何だろうが、すがってやらァ……」
土方さんは、こちらに伝えたいことがある。あの頼みを。私達はかたずを飲んで次の言葉を待った。
「いいか、時間がねェ。一度しか言わねェ……てめーらに……最初で最後の頼みがある」
土方さんはその場にひざまずき、両手を地面について深く頭を下げた。
「頼む。真選組を……俺達の真選組を……護ってくれ……!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時