4話。 ページ4
次の日の放課後。
翌日から、早速役員としての仕事は始まった。
書記や会計を努める後輩もいる中、私と松野くんは全員をまとめ、仕切っていく方針になった。
毎日話し合いをして、学校の改善に努める。
「おい。この資料、学校裏の倉庫に持って行ってくれ。」
「今日までにこのポスターを2階すべてに貼っておけ。」
「遅い。話し合いがはじめられないだろう。」
「ン〜?嫌だというのか?副・会長。」
『うっ、』
その日から数日。
私はずっと会長の言いなり。
あーせーこーせーと私に頼んでは、少し遅いと文句。
会長が忙しいのは十分わかるが、少しくらいお礼したらどうだ。
雑用ばかり押し付けあがって。
・
今日も話し合いが終わって、書記の女の子が私たちの前に来る。
「これ、書き終わりました。」
『ああ、ありがとう。』
書記の女の子が話し合ったことをまとめたノートを渡す。
カラ「じゃあ、副会長、これを職員室へ持って行ってくれ。」
『わ、私ですか』
カラ「早く行け。先生方をこれ以上待たせるわけにはいかないだろ」
『そういうのは生徒会長が「聞けないというのか?副会長。」』
ギロッと私をにらみつける生徒会長。
『うっ、…分かりました。』
・
ちっ、何あの人、あんないい方ないでしょ。
ありがとう位、言ってくれればいいのに、
私は急ぎ足で職員室に向かった。
・
ドンッ
曲がり角で誰かにぶつかる。
『あ、ごめんなさ…、』
私が言い終わる前に、その人は私と目線を合わせるように中腰になって話してきた。
「あっ、ごめんねっ!大丈夫?」
見ると、さっきのあの会長と同じ顔の男子生徒。
『え、会長?』
声のトーンもさっきより高くて、何より優しい。
「ちょっと、カラ松兄さんと一緒にしないで!ボク末っ子のトド松!」
『あ、ごめん。』
そう言えば、6つ子だったな。
あの会長、この人の兄なのに弟の方が優しく育ったのな。
ってか、この人が生徒会長になればよかったじゃん。
『松野くんは、「トド松で良いよっ」トド松君は会長、ならないの?』
「えっボク!?向いてないよボクはっ。えーと、…キミって、もしかして副会長!?」
『そうだよ、』
「ごめんこんな馴れ馴れしく…」
『別にいいよ、同じ学年でしょ?』」
「そう?」
『うん。』
それから、少しこの人と雑談をした。
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殺鬼 - 無茶苦茶面白いです!応援してます (2018年7月30日 13時) (レス) id: 38d6181df5 (このIDを非表示/違反報告)
妄想腐女子 - すんごーーーーく面白いです!!更新頑張ってください!!応援してます!(●'д')bファイトです (2018年5月21日 21時) (レス) id: a872ecfe91 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - カラ松君が生徒会長の学校は毎日が楽しそうですね!カラ松君の優しさにスッゴくキュンってきました!続き待ってまーす! (2018年4月8日 12時) (レス) id: 5074694cef (このIDを非表示/違反報告)
キラ松(プロフ) - 吉野さん» ありがとうございます!最近全然更新できずに申し訳ありません…、亀更新な作者ですがこれからもよろしくして頂けると嬉しいです!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
吉野(プロフ) - ずっと見てました!頑張ってください! (2018年3月10日 10時) (レス) id: dfe11901a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キラ松 | 作成日時:2018年1月4日 18時