12話。 ページ12
「さてと、じゃあ次は彼奴らだな。」
会長が指をさしたのは2年の不良。
最近授業妨害も酷いらしく、先生からの苦情も多々。
いち早く処理するべき存在なのだが、前に委員長が注意に行った時には
全く相手にせず、規則を守るという態度も取らなかったそう。
それ以来誰も罰則を受けさせない始末。
そこで生徒会が責任を持って始末を行うというようだ。
「フッ、ココは俺の出番かなっ」
目をつぶり、格好付けて言う生徒会長。
意外にも松野くんの会長としての人気は高く、評判が良い。
男子すら味方につけるんだからさすがだと思う、そこは素直に。
ここはどんな語りを入れるのか興味を持ち、少し期待をしておいた。
すると、こちらを見てニヤリと笑う会長。
ムカつく奴だなと思いうっざ、と口ぱくで言っておいた。
・
2年生の教室。
4人の男子生徒。その中でも、特に態度が悪いと有名なのが2人。
身だしなみの校則も軽く違反、そして授業妨害。
怖がっているのか少し唇をかみしめているかのように見えた会長だった。
「すまないがそこの4人。少しいいか?」
そんな様子は全く出さず、必要最低限のセリフだけを吐く。
「あ”?なんだよお前。」
「近寄ってくんなよッ」
想像通り口の悪い暴言を吐く奴ら。
だがここで動揺している暇など無かったのだろう。
「俺は生徒会長だろ?先輩には正しい言葉ずかいで話すことだ。」
「はァ?何言ってんだよパイセン!?w」
「なにィ?俺らになんか言いたいことでもあんのォ?」
挑発する数人の不良。
見ているこっちも少し身震いするほどだ。
「さっきも言っただろう?会長にはもっと節度を持った態度をとれ。一つ、大切なことを言っておこうか―――。」
そう言うと雰囲気がガラッと変わった。
さっきまででも十分強気に見えるのに、それ以上に見下すかのような表情。
・
「規則違反をした者には、それなりの罰則を受けてもらう。」
罰則―――。
この学校には他校と同じような校則違反生徒に罰則が与えられるシステムがある。
けれど、生徒会長が取り入れると言った罰則だけは、校長に頼めば承知するという規則。
だから私は、生徒会長になろうと思っていたのだが…。
「このオレならば、オレだけに、罰則を変更、又は追加する権利があるんだぜ?」
異様な感じ。全く動じない姿、そして勇ましさ。
それは、私にはない彼の長所かもしれない。
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殺鬼 - 無茶苦茶面白いです!応援してます (2018年7月30日 13時) (レス) id: 38d6181df5 (このIDを非表示/違反報告)
妄想腐女子 - すんごーーーーく面白いです!!更新頑張ってください!!応援してます!(●'д')bファイトです (2018年5月21日 21時) (レス) id: a872ecfe91 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - カラ松君が生徒会長の学校は毎日が楽しそうですね!カラ松君の優しさにスッゴくキュンってきました!続き待ってまーす! (2018年4月8日 12時) (レス) id: 5074694cef (このIDを非表示/違反報告)
キラ松(プロフ) - 吉野さん» ありがとうございます!最近全然更新できずに申し訳ありません…、亀更新な作者ですがこれからもよろしくして頂けると嬉しいです!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
吉野(プロフ) - ずっと見てました!頑張ってください! (2018年3月10日 10時) (レス) id: dfe11901a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キラ松 | 作成日時:2018年1月4日 18時