姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

僕らのマル秘会議~その1~ ページ47

「なんですか？急に俺を呼び出して」



今日は仕事も大学もなく久しぶりの休日
になるはずだった

発端は前日の夜
明日はゆっくりしようかそれとも何処かへ行こうか考えていたら、福良さんからlineが来た

福良明日、空いてる?

不思議に思ったが何か急な仕事でも入ったのかと思い返信する

川上空いてますけど、何かありましたか?

すぐに福良さんから来た

福良じゃ、明日話したいことあるから14時にオフィス来て、いつもの会議室で

川上了解です

福良さんの話したいこととは何だろう？
何かテレビの依頼か、イベントや企画、コラボか？

いまいちピンと来ないまま予定を迎えて上のセリフに至る



「よっ、川上」
「来たな、川上はここ」

須貝さんと伊沢さんが声をかけてくれた

部屋の中には演者組の年上が揃っていた
つまり誰がいないかというと、山本とこうちゃんだ
あとは皆いる

「全員揃ったから始めるね」

福良さんの言葉にびっくりした

まさか俺が最後
一応5分前には集合してるのに

部屋ん中入った時点で遅刻魔の河村さんや伊沢さんがいるから最後なのは妥当かもしれない

「第1回川上の恋会議ぃー」

「は？」

マジで福良さんが何言ってるかわからない

俺を置いてけぼりで話は進む

「皆さんご存知のとおり川上はAちゃんを好いております」

「え!?ちょっと待って！」

「なかなか進展しない2人を応援し仲良くさせ、あわよくばくっつけるのが目標」

「いや、ちょっと待って！！」

「おーだって、川上。良かったじゃん」

必死で進行を止める俺の肩に手をポンと叩きながら言う笑顔の河村さんが何とも言えないぐらいムカつく

「ストップです福良さん！
もしかして今日の会議ってこれですか？」

「そうだけど？」

当然だ、と言わんばかりの顔に頷く他のメンバー

もう帰りたい

「俺たちだって、早く川上とAちゃんにくっついて欲しいんだよ！
なんで距離感とか空気感とか恋人ぽいのに恋人じゃないんだよ！」

「ちなみに伊沢はそうやって言ってるけど、恋人になった川上とAちゃんを冷やかしたり弄りたいだけだと思うよ」

「ひでぇー」
「いや、それは河村もでしょ？」

伊沢さんの想いに、河村さんの伊沢ぶっちゃけに、須貝さんの言葉に、福良さんの河村さんへのツッコミに、と場が一気にわちゃわちゃする

「これ、帰っていいですか？」

「「「「駄目に決まってるじゃん！！」」」」

「はい･･･」

その後もわちゃわちゃは収まらなかったが、結局みんなの圧？に負け話さなくてはいけなくなった

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