東方少女と異世界の門番、大海賊時代を生きる！ (ページ12)

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十話[六兆年と一夜物語]霧雨煙雨ページ12

[名もない時代の集落の
名もない幼い少年の誰も知らない

゛御伽噺゛

生まれついた時から
＜忌み子＞＜鬼の子＞として
その身に余る罰を受けた

悲しいことは何もないけど
夕焼けこやけ手を引かれてさぁ

知らない知らない僕は
何にも知らない
叱られた後の優しさも
雨上がりの手の温もりも
ただ本当は本当は本当は本当に
゛寒いんだ゛
死なない死なない僕は
何で死なない
夢の１つも見れない癖に
誰も知らない御伽噺は
夕焼けの中に吸い込まれて
゛消えてった゛

吐き出す様な暴力と
蔑んだ目の毎日に
君はいつしか其処に立ってた
話しかけちゃ駄目なのに
「君の名前が知りたいな」
ごめんね名前も舌もないんだ

僕の居場所は何処にも無いのに
「一緒に帰ろ？」
手を引かれてさぁ

知らない知らない僕は
何にも知らない
君はもう子供じゃ無いことも
馴れない人の手の温もりも
ただ本当に本当に本当に本当の
事なんだ
止めない止めない君は
何で止めない
見つかれば殺されちゃう癖に
雨上がりに忌み子が二人
夕焼けの中に吸い込まれて
゛消えてった゛

日が暮れて夜が明けて
遊び疲れて捕まって
こんな世界僕と君以外
皆居なくなれば良いのにな
皆居なくなれば良いのにな

知らない知らない声が聞こえてさ
君と僕以外の全人類
抗う間もなく手を引かれてさ
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった

知らない知らない僕は
何にも知らない
これからの事も君の名も
今は今はこれで良いんだと
ただ本当に本当に本当に本当に
゛思うんだ゛
知らない知らないあの
耳鳴りは
夕焼けの中に吸い込まれて
消えてった]

『歌ウマッ‼』←

[訂正箇所は
「舌がある」、「一人称は私゛だった゛」って所かな。]

『壮絶な過去やなぁ
(よぅわからんがな。←)』

[誰にも言うなよ。俺が
さっき飯食ったの
約6兆年振りなんだわ。
だから、食えねえの。]

『可哀想やなA氏』

何だコイツ。急に
抱きついて来やがった。

[放せ変態ブラコン野郎！
死にてぇのか‼]

『いいえ(^o^ゞ
死にたく無いで候。』

そう言って0.1秒でどいた。
うむ、それでいい。←

[俺らも村かなんか
探すぞ。青空。]

『おうよ‼』

良かった。コイツが馬鹿で。

『(本心は話してない。全部本当って
訳では無さそうだね。)』

まだ私が

闇を抱えて居るなんて。