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11話 ページ13

それからマリアナ沖開戦に参加した。
第一補給部隊に属し、ダバオを出撃。
駆逐艦浜風、響、時雨、白露、秋雲の5隻で油槽船を護衛することとなった。
任務中、駆逐艦白露が油槽船と衝突し爆発しながら沈んでいった。この光景を見て、改めてあの時見た駆逐艦電は嘘じゃないんだと実感した。
それからは、駆逐艦響は轟沈することもなく護衛任務から外れた。
私たちも少し羽が伸ばせることに、安堵した。そんなことを基地に配属された当初からよく話している戦友と共に話していた。
まさか配属されてきた奴が女だとは思わなかったとか、私についてのことや彼等の家族について聞いていた。
話を聞いていると、とても菊さんやフェリに会いたくなった。寂しい気持ちを紛らわすために彼等に甲板で外の空気を吸ってくるといい、部屋から出た。
艦内を歩いていると福島中佐に呼び止められた。

「おい、A。お前に言わなければならないことがある。」

「はい、何でしょうか」

「お前は、戦艦大和に配属されることとなった。よって、明日基地に戻った際外出許可を与える。名誉な事だ。家族に会って、報告してこい」

私はとてもじゃないが信じられなかった。
あの戦艦大和に、誰もが憧れている戦艦の乗員になれる。それだけで嬉しかった。

「福島中佐。私が配属された時から私の中で中佐は憧れの人となりました。今までお世話になりました」

私は今までの敬意を表し精一杯の敬礼で福島中佐に言った。
福島中佐は、今迄私について来てくれてありがとうと微笑んでくれた。

基地まではあと数キロもない。
早く着かないかと胸を躍らせながら戦友達に報告しに行った。

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фата*(プロフ) - エリア51さん» コメントありがとうございます。少しばかりマニアックではないかと不安でしたが、その様なコメントを頂き嬉しいと共に安心致しました。更新頑張りますので、物語の終わりまで暫しお付き合い下されば光栄です。 (2017年1月23日 6時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 10話や11話がとても細かく書き込まれていて、艦が好きな私はのめり込んでしまいました。とても素敵ですね。ご活躍応援しております。 (2017年1月22日 22時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 菊桜さん» 読んで下さり本当にありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年6月2日 13時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
菊桜 - とても言葉が綺麗だなぁと思いました。凄いですね、お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2016年6月2日 6時) (レス) id: a6eb43f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年6月2日 4時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:фата* | 作成日時:2016年6月2日 3時

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