10話 ページ12
私が着任してから、すぐ訓練が行われた。
言われたことも案外早く覚えることが出来た。
配属されてからは、艦隊での演習が行われたただけなので出撃する事はなかった。
私が配属され数ヶ月かそれとも数日か数週間か。カレンダー等あるはずもない状況で曜日感覚がなくなってきた頃、基地内にサイレンがなった。このサイレンは艦隊出撃の合図だ。私は、駆逐艦響の元へ急いだ。
そこにはたくさんの乗員がいた。もちろん福島中佐も。中佐の話によると私の初任務になる作戦は、第一機動艦隊への補給任務らしい。その為駆逐艦電とと共にマニラへ護衛することとなった。
5月11日マニラを出航し、バリクパパンへ向かう。天気は好調。天気がいい日は敵艦を発見しやすい分相手からも発見されやすい。
敵潜水艦なんてもってのほか。どこに潜んでいるかわからないから細心の注意を払わなければならない。
そんなことを考えていると、中佐から命令が下された。
「前方の駆逐艦電と艦の位置を変えろ」
駆逐艦響は徐々に速度を落としていき、駆逐艦電と交代した。
その直後、駆逐艦電は爆音と共に炎上し右舷側に45度傾きながら後部は真っ二つに折れそのまま沈没した。僅かな時間で凄まじい光景を目の当たりにした私は、暫くの間放心状態だった。気がつくと基地に戻ってきていた。
その後、第六駆逐隊は駆逐艦響だけとなり第六駆逐隊は解隊された。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
фата*(プロフ) - エリア51さん» コメントありがとうございます。少しばかりマニアックではないかと不安でしたが、その様なコメントを頂き嬉しいと共に安心致しました。更新頑張りますので、物語の終わりまで暫しお付き合い下されば光栄です。 (2017年1月23日 6時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 10話や11話がとても細かく書き込まれていて、艦が好きな私はのめり込んでしまいました。とても素敵ですね。ご活躍応援しております。 (2017年1月22日 22時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 菊桜さん» 読んで下さり本当にありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年6月2日 13時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
菊桜 - とても言葉が綺麗だなぁと思いました。凄いですね、お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2016年6月2日 6時) (レス) id: a6eb43f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年6月2日 4時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:фата* | 作成日時:2016年6月2日 3時